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【福島第1原発】4年経た事故現場を単独取材 増え続ける貯蔵タンク ALPSさえ動けば…
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東京電力福島第1原発の敷地内に立ち並ぶタンク=26日(大西正純撮影) 東京電力福島第1原発事故から間もなく4年を迎えるのを前に、産経新聞は26日、現場で単独取材を行った。放射性物質を含む雨水が排水路を通じて外洋(港湾外)に流出していた問題で、汚染源となっていた2号機原子炉建屋付近を高台から確認。放射線量が高くて人が容易に近づけない状態で、除染の難航が廃炉作業に重くのしかかっている現状がうかがえた。
薄い水色の塗装が剥げた2号機原子炉建屋を、50メートル以上離れた高台から眺めた。敷地内の放射線量は毎時1マイクロシーベルト以下になる場所も多くなったが、この高台に立つと、放射線測定器は一気に350マイクロシーベルトの値を示した。一般人が1年に浴びる基準量を3時間で超える値で、東電の担当者は「駆け足で移動してください」と促した。
2号機は、1~4号機のうちで唯一、水素爆発を免れた。ところが、この建屋に大型機器などを運び込む「大物搬入口」の屋上にたまった雨水からは、放射性セシウムが1リットル当たり2万9400ベクレル、ベータ線を出す放射性物質が5万2千ベクレル含まれていることが今月24日に判明した。
東電は昨年5月から、排水路を通じて外洋に出ていることを把握していたにもかかわらず、公表しなかったことに地元から痛烈な非難を浴びている。福島県や地元市町村などでつくる廃炉安全監視協議会は27日に立ち入り調査するという。
汚染水を貯蔵するタンクは相変わらず増え続けている。敷地南方の木が生い茂っていたエリアはすっかり刈り取られ、現在も約2千トンの大型タンクの増設工事が進められていた。
タンク内の汚染水の放射線量は高く、この浄化が喫緊の課題だ。浄化の“切り札”である「多核種除去装置」(ALPS=アルプス)の稼働試験を行っている建物では、作業員が放射性物質をこし取るフィルターの交換作業を行っていた。
高性能のALPSなど7系統が動けば、1日約2千トンの汚染水処理が可能。東電の広瀬直己社長は5月末までの全量浄化を表明しており、廃炉を早期に進めるためにも、正念場の作業が続く。(天野健作)