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JR連続不審火 「交通に影響」早期逮捕 画像や証言、状況証拠重ね

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JR連続不審火 「交通に影響」早期逮捕 画像や証言、状況証拠重ね

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 東京都内のJR施設で相次いだ不審火は15日、警視庁捜査1課が威力業務妨害容疑で野田伊佐也(いざや)容疑者(42)を逮捕したことで急展開を迎えた。現場周辺の防犯カメラが、特徴的な帽子をかぶり、自転車で移動する様子をとらえていたことが逮捕の大きな決め手に。都心のインフラを標的とした社会的影響の大きな事件の捜査は、状況証拠を積み上げる形で容疑者の早期逮捕にこぎつけた。

 捜査関係者によると、逮捕容疑となった品川区の変電所敷地内の不審火では、出火直後、黄色のテンガロンハットをかぶり赤色の自転車で走り去る男の姿が近くの防犯カメラに写っていた。出火数時間前にも、同様の格好をした男がカメラに写っており、警視庁捜査1課はこの男が事件に関与したとの疑いを強めていった。その後の足取り捜査で、逮捕の数日前に野田容疑者の自宅アパートが判明した。

 不審火など放火事件では、現場に遺留物や防犯カメラ画像などが残っていないケースも多く、容疑者として浮上した人物が新たな犯行に及ぼうとする瞬間に現行犯逮捕する手法が一般的とされる。

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  • 野田伊佐也容疑者(撮影・中井誠)
  • 野田伊佐也容疑者が入った警視庁渋谷署前に集まった報道陣=15日午後11時58分(中井誠撮影)

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