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「高所平気症」が急増? 後が絶えないマンションの幼児転落

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「高所平気症」が急増? 後が絶えないマンションの幼児転落

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 生活スタイルも影響

 ベランダにテーブルセットを置いてお茶や晩酌を楽しむといったマンション特有の生活スタイルの変化も事故増加に拍車をかける。

 4歳の女児を育てる女性会社員(43)=板橋区=が体験を語る。住まいはマンション10階。ベランダからは富士山が見え、いすやテーブルを置き景色を楽しむことも多い。ある日、女児はいすに登ってベランダフェンスに手をかけ階下をのぞきこんでいた。「ぞっとした。こんな高いところから外を見ようとするなんて思いも寄らなかった」と振り返る。

 日本大の八藤後(やとうご)猛教授(事故予防・安全計画)らによる調査(都内の幼稚園児約90人対象)では、4~6歳の子供でも高さ約70センチの台に足をかけ容易に登ることができた。建築基準法はベランダフェンスの高さを110センチ以上と定めているが、子供が台に登ってしまえば、フェンスの転落予防効果は低減してしまう。

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