「ハンバーグから歯が出た!」 大手ファミレス“異物混入”訴訟の意外な決着
更新一方の男性は、かつてインプラント手術を受けたかかりつけのB歯科を翌日と翌々日にわたり受診。改めて人工歯が2本とも外れていることが確認された。
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さらに店のマネジャーが保存していた「歯のようなもの」をB歯科に持ち込んで洗浄すると、それはピタリと男性の口にはまった。ここに来て、男性が「歯のような異物」と認識していたものが、自身の人工歯だったことが明らかになる。
請求を棄却
それでも、男性は納得できなかったようだ。
異物がないのであれば、なぜ人工歯が2本も外れたのか。かた焼きのせんべいを食べていたわけでもない。
男性は保健所にも通報した。
「ファミレスでハンバーグを食べたところ、固い異物をかんで歯が欠けた。異物は奥歯のようだった。自分のではない」
騒動から3日後、保健所はファミレス店舗で立ち入り検査を行った。職員は調理場のほか、冷凍保存されていた食べ残しのハンバーグ、付け合わせ、ライスも調査した。
男性は保健所に対し、外れてしまった自分の人工歯の表面に「白くて硬い、小さい異物」が数個付着していたと説明していた。それが異物の残渣だという主張だった。
