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自分の経験とスキルはつぶしがきかない? ネガティブ要素をポジティブワードに変換

ニュースカテゴリ:暮らしの仕事・キャリア

自分の経験とスキルはつぶしがきかない? ネガティブ要素をポジティブワードに変換

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使えるスキルを発見して上手にアピールする方法!「私のキャリアはつぶしがきかない」の大誤解:第1回

自分自身のキャリアを考えたときに、「専門的すぎる仕事をしてきた」「汎用性が低い業務にしか携わってきていない」などと不安になることがあるかもしれない。しかし、「つぶしのきかない仕事」は存在しない。ビジネスパーソンとして経験を積んでいる以上、自分で気づいていないだけで、たくさんのアピール素材を持っているはずなのだ。今回はそんな「つぶしがきかない病」を払拭するための思考法を紹介しよう。

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株式会社キャリエーラ 代表取締役 藤井佐和子氏

カメラメーカーに勤務後、インテリジェンスに転職。現在はフリーのコンサルタントとして、のべ1万2000人以上のキャリアカウンセリングを経験。また、数多くの企業に対し、研修やスキーム作りなどの人材育成支援を行う。講演や執筆等でも活動。著書に「女性社員に支持される、できる上司の働き方」(WAVE出版)、「朝、会社に行ける自分養成講座」(ソーテック社)など。

キャリアコンサルタント・藤井氏に聞く

「つぶしがきかない」と感じてしまう原因は?

私のところに転職相談に来る方々の中にも、「自分の経験・スキルはつぶしがきかないのでは」と、ご自身の仕事をネガティブに捉えてしまっている人が多くいらっしゃいます。しかし、誰でも必ずアピールできるところを持っています。そもそも「つぶしがきかない」と感じてしまうことには、2つの原因があるのではないでしょうか。

【1】「スキル」「知識」を気にしすぎている

確かに、テクニカルスキルや専門知識がないというだけで不安になってしまう人が多いかもしれません。しかし、採用担当者が知りたいのはそれだけではありません。「どんな人なのか」「どんな仕事の進め方ができるのか」といったヒューマンスキルもとても大事なんです。確かに人は、足りない部分が気になるものですが、そこだけに目を向けず、自分自身の中にはもっとたくさんのアピールできる素材があることを知っておきましょう。

【2】「自分が経験したことがない仕事」に関して知っている情報が少ない

あなたは自分の興味のある仕事について、どれくらい具体的な業務を知っていますか?一日の仕事の流れなどはイメージできるでしょうか?仕事内容がぼんやりとしたままで、「そこで発揮できる強みは何か」と考えたところで、見つかるわけがないのです。まずは企業のホームページをよく読んだり、人に聞いたりして調べてみる。そうすれば、「こんな場合に、自分のここが強みとして活かせるかもしれない」とイメージしやすくなるのです。どんな小さなことでもいいので、希望する仕事や業界と今の自分自身との接点を一つでも多く見つけることが大事です。共通項が多いほど、安心できる材料も増えて、ネガティブには考えなくなります。

「つぶしがきかないのでは?」と不安に思うことがあったら、「ネガティブ要素をポジティブワードに変換する」のが有効かもしれませんね。強引にでもいいので、ポジティブに言い換えてみる。それを自身の性格や経験、スキル、仕事の進め方、企業側のニーズなどと照らし合わせて、説得力を持たせられるようにうまくつなげていけば十分なアピール材料になりますよ。

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