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「街コン」経済効果、年1430億円 関大院教授が試算
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地域振興などを目的に男女の出会いの場を提供する「街コン」について、関西大大学院の宮本勝浩教授(理論経済学)が、経済効果を独自に試算したところ、年間約1430億円に達することが分かった。
街コンは、参加者が複数の飲食店をめぐる方式をとることが多い。当初は出会いの少ない地方都市で開催されることが多かったが、最近は都市部にも広がっている。
宮本教授は、平成24年の街コンの開催数は全国で約2千回、1回の参加人数は約300人と推定。1回の参加費を男女平均4900円とすると、参加費だけで29億4千万円で、参加者が使うバスなどの交通費が9億円、衣装、美容費に30億円かかるとした。
また、街コンをきっかけに交際が始まる率を別のアンケート結果から9・2%と設定し、飲食などのデート費用を年間約79億5千万円と試算。交際を経て結婚に至る確率は3・4%(2万400人)とすると、カップルの結婚式や新婚旅行、新居入居などの総額は約536億円に上るという。参加者が訪れた飲食店に、アルコールや食料品などを提供した店舗の売上増加額などを加えると、年間1431億円の経済効果が生じると試算した。