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【ネットろんだん】オスプレイ問題、過熱報道に違和感「天然記念物のあの鳥みたい」

ニュースカテゴリ:暮らしの生活

【ネットろんだん】オスプレイ問題、過熱報道に違和感「天然記念物のあの鳥みたい」

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 米海兵隊が運用する垂直離着陸輸送機、MV22オスプレイ。橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事が訓練の一部受け入れを提案したことで、安全性などをめぐる議論が再び活発になっている。だが、ネットでは以前からその“一挙手一投足”を過熱報道するメディアに冷めた見方も出ていた。「まるで天然記念物のあの鳥のことみたい」と…。

 オスプレイ問題がメディアで提起されたのは、ここ3年ほどのこと。米検索大手グーグルが提供するキーワードの検索推移が分かるサービス「グーグルトレンド」によると、オスプレイの検索数が顕著に増え始めたのは、日本への配備計画が明らかになった平成22年。2年後、日本に初陸揚げされた24年7月に検索推移グラフは突出したピークを迎えた。

 違和感でツッコミ

 だが、配備反対の声などを伝えるメディアのオスプレイ過熱報道には、違和感を覚えたネットユーザーも多いようだ。それを典型的に示した例が、昨年10月1日にNHKが公式サイトで報じたニュース「オスプレイ プロペラが回転」への反応。

 「そら、飛ばそうとしたら回るわな」(ツイッター)

 こんなツッコミが相次ぎ、NHKが全く予期しなかったであろう大きな反響を呼んだ。「プロペラが回転しただけでニュースになるなら俺が就職したら1面に載ることになる」(はてなブックマークのコメント)

 この一挙手一投足を追う報道ぶりが、「雛(ひな)が飛び立つのを国民みんなで見守っている感がある」(同)と別のものを想起させた。トキだ。

 今年3月から、オスプレイは四国上空を通るルートで低空飛行訓練を始めた。その結果、「オスプレイ? 内子で目撃」(愛媛新聞、5月3日)といった事件調の記事が量産された。こうした仰々しいスタイルは、トキのレベルを超えて「もはや扱いがツチノコか何かのようだ」(はてなブックマーク)と、ちゃかす方が先に立った反応も少なくない。飽和報道により、ニュースの送り手の意図とは、かなり違った受け止め方が始まっているのだ。

 議論は堂々巡り

 オスプレイの論点はもっぱら安全性だが、防衛省が公表する資料によれば、事故率自体は米軍運用航空機の平均よりも低い。このため反対論は、政府への不信を前提として、その説明や公表資料が信用できないといった流れに傾きがちだ。論点自体は3年前の時点でほぼ出尽くした感があり、議論のパターンとしては、少し前の震災がれき受け入れ問題と似たような、あまり生産性が高いとは言えない経緯をたどりつつある。

 「沖縄の米軍にはたしかに問題多いわけでそれを叩(たた)くのはいいと思うけど、無理やりオスプレイとか原発と絡めたりするからかえって立場を悪くするし問題の本質もどこかに行ってしまう」(匿名掲示板)

 今回の大阪府での受け入れ発言については、候補空港を抱える八尾市などへの根回しがなかったことに加え、「大阪の空港を使えても、付近の訓練空域は和歌山~四国のオレンジルートだし…」(ツイッター)と、米軍側ニーズの面からも実現可能性に疑念を示す向きが多い。

 ちなみにオスプレイとは、魚鷹(うおたか)の異名をもつ猛禽(もうきん)、ミサゴの英名であるそうな。メディアでトキ並みの熱い視線を集める“珍鳥”オスプレイ、安らかに羽を休める日は来るのだろうか。(磨)

【用語解説】オスプレイ

 米海兵隊などが配備を進める新型兵員輸送機。主翼両端にプロペラ部分の角度が変わる傾斜式回転翼があり、ヘリコプターのような垂直離着陸ができる一方、固定翼機並みの高速飛行や高高度飛行も可能。昨年12月、在日米軍が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に12機配備した。地元では主に安全性への不安を理由に配備への反対運動が起きた。

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