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【著者は語る】組織人事コンサルタント・小杉俊哉氏

ニュースカテゴリ:暮らしの書評

【著者は語る】組織人事コンサルタント・小杉俊哉氏

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 □「起業家のように企業で働く」

 ■自律的に動くことで目標実現可能に

 ただ“会社”から言われたとおりに働き続けるのか?

 入社するときは誰もが皆、希望や目的をもっていたはずだ。しかし、データは大卒の4割弱が3年以内で会社を辞めていることを示している。残っている人間も、ただ言われたことをこなすだけの毎日を送っている人も多い。

 会社で働くことの利点とは、安定的な雇用以外にはないのだろうか?

 やはり起業でもしなければ、自分のやりたいことはできないのだろうか?

 さて、私が伝えたいメッセージは、やりたいことを実現するには必ずしも転職・独立する必要はないということである。ビジョンを実現するには、企業で勤めているからこそのメリットである豊富なリソース(人、モノ、カネ、ブランド)を使い倒さない手はない。むしろ企業にいたほうが大きな仕事を成し遂げられるのではないか。それに気づき自ら意気揚々と会社を動かしている人たちは大勢いるのだ。

 「起業家」は自分とは別世界の特別な存在なのか?

 企業に勤める人たちとベンチャー経営者。彼らと間近で接してきてつくづく思うことは、「起業家」マインドが必要なのは、ベンチャー経営者だけではないということ。企業において、どんどん出世していく人、あるいは、やらされ感なく楽しそうに仕事をしている人は、例外なく「起業家」マインドを持って自律的に働いている。

 私が組織人事コンサルタントや大学教員としての経験の中で出会ってきた、「起業家」マインドを具体的な行動に落とし込んで仕事を進める「企業人」が一体どうやっているのか、特に20代後半~30代前半のビジネスパースンに伝えたいことを、私のゼミの卒業生に対して手紙を送るという形式でまとめてみた。

 「こんなはずじゃなかったのに…もっと活躍したいのに!」と思っている人たちが一人でも多く、やる気に満ちて自分のやりたいことをするために毎日出社し、会社を動かすことを願っている。(1449円 クロスメディア・パブリッシング)

                   ◇

【プロフィル】小杉俊哉

 こすぎ・としや 早稲田大学法学部卒業後、NEC入社。MITスローン経営大学院修士課程修了。マッキンゼー、ユニデン人事総務部長、アップル人事総務本部長を歴任後独立。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授を経て、現在、同大学SFC研究所上席所員。THS経営組織研究所代表社員。著書に『リーダーシップ3.0-カリスマから支援者へ』(祥伝社新書)など。

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