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【書評】『魂の経営』古森重隆・著

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【書評】『魂の経営』古森重隆・著

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 ■“第二の創業”奇跡の構造転換

 本書の著者が富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)社長に就任したのは2000年。折しも、本業であるカラーフィルムなどの写真感光材料事業はピークを迎えていた。翌01年には、米コダックを売上高で追い越す。

 しかし、そのころに本格化したデジタルカメラの急速な普及は、写真フィルム市場をわずか10年で10分の1にまで縮小させていく。

 突如“本業消失”の危機にひんした同社は、奇跡と称される事業構造の転換を敢行。“第二の創業”ともいわれる改革を成し遂げる。本書は、その改革を経営者の立場から指揮した現富士フイルムホールディングス会長兼CEOによる書き下ろしだ。(1680円、東洋経済新報社)

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