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【著者は語る】青藍義塾代表取締役塾長・坪田信貴氏

ニュースカテゴリ:暮らしの書評

【著者は語る】青藍義塾代表取締役塾長・坪田信貴氏

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 □「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」

 ■若い世代と心を通わせ成長促す

 次世代をより良いものにするために、私たちは生きていると言っても過言ではないと思います。そのキーワードは「教育」です。資源のない国である日本が、もう一度日出づる国となるには、人材を人財へと昇華させるより他に道はありません。

 しかるに、「どのように」若い世代を育てるかという具体的な方法論を確立している人は少ないのではないでしょうか。また、あらゆるバックグラウンドが異なり、同じ人間とは思えない価値観で生きる人たちに慕われ、彼らを導き、本人も自分も成長するにはどうしたら良いか、それを悩まれている方もいらっしゃるでしょう。そして、多くの人が半ば諦めてしまい、その失敗の責任を自分が背負ってしまっているのかもしれません。

 でも、その答えは、心理学にあります。「感動」という言葉はありますが、理動という言葉はありません。理屈で動くのではなく、感情で動くのが人間だからです。「正論」は時として、若い芽を摘んでしまう鋭利な武器となります。誤りや未熟さを説いたところで、互いにとって時間の無駄になっているのかもしれません。

 相手や自分の心の動きを知る。そして、若い世代と、心を通わせ、コミュニケーションをとり、彼らに慕われ、成長を促す。これが日常的にできれば、会社の業績も伸び、人財も育ち、家族との関係性も芳醇(ほうじゅん)なものとなります。

 私は、塾講師として1000人以上の子供たちと個別指導で向き合ってきました。「聖徳太子」を「せいとくたこ」と読み、「日本地図」を「島が一つ」で描く現代っ子の感性は、とても「理解できるもの」ではありません。

 しかし、ちょっとした声のかけ方やコツ次第で彼らは劇的に変貌します。周囲がゼッタイに無理という目標を設定し、それに向かって継続的に努力し出します。そして結果を出し、恩師として慕ってくれます。

 ぜひ、この本を読み、「指導者としての自信をなくしかけている方」に自信を取り戻してほしいと思っています。(1575円 KADOKAWA)

                   ◇

【プロフィル】坪田信貴

 つぼた・のぶたか 青藍義塾代表取締役塾長、学校法人大浦学園理事長。教育者でありながら起業家。ネーティブ並みの英会話力を誇る。TOEICは990点(満点)。これまでに1000人以上の子供たちを個別指導し、心理学を駆使した学習指導法により、生徒の偏差値を短期間で上げることで定評がある。名古屋市在住。

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