「こんなに明るい人だとは思いませんでした!」
僕は初対面の人によくこう言われます。書道家という職業のイメージでしょうか。寡黙で気難しいと思われる人が多いんですね。
嫌な人にも会わないし、最後に怒ったのはいつだったか覚えていません。なぜ前向きで幸せに生きていられるか、とよく聞かれますが、僕は特別なわけでも、性格が特殊なわけでもありません。自己分析するならば、ポジティブであるためのスキルを身に付けたからだと思います。
例えば、今すぐ口角を5ミリ上げてみてください。不思議と明るい気持ちになりませんか? 人は明るい表情で落ち込んだり、怒ったりすることは難しいものです。表情を変えれば心が変わります。明るい気持ちになるから明るい表情になると思われがちですが、表情を先に変えた方が早いし、簡単なのです。
また、ピンチにぶつかったら「ダカラコソデキルコト」と考えます。「仕事で失敗した→ダカラコソデキルコト」「リストラされた→ダカラコソデキルコト」と考えると脳が解決法を猛スピードで検索してくれるのです。
こんなメソッドを今作では紹介しているのですが、「自分の幸せに気づくことができた」という声を多く頂きます。
性格は関係ありません。誰だって前向きになれます。その技術も決して難しいことではありません。言葉や態度、心の受け止め方をほんの少し変えるだけなのです。「私って暗いから」「辛いことばかりだから」「運が悪いんです」と諦めている人たちに伝えたいのです。「スキルでいくらだってポジティブになれますよ」と。
読んだ方は、心が軽くなり、自分を好きになり、目の前が明るくなる…。「ポジティブの教科書」、ぜひ、読んでみてください。(987円 主婦の友社)
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【プロフィル】武田双雲
たけだ・そううん 書道家。1975年熊本県生まれ。東京理科大学卒業後、NTT入社。約3年間の勤務を経て書道家として独立。さまざまなアーティストとのコラボレーションで注目を集める。映画「春の雪」「北の零年」、NHK大河ドラマ「天地人」ほか、数多くの題字を手がける。書道教室「ふたばの森」を主宰し、指導を行っている。