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原発事故 風評被害回復に明暗 厳しいキノコ・水産物

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原発事故 風評被害回復に明暗 厳しいキノコ・水産物

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 買いたたきも

 同じように放射性物質を測定し、検査結果を公表している同市のナメコ栽培農家の加茂農産。検出限界値が1キロ当たり10ベクレルの測定器を用い、放射性物質の検出は23年12月の同11ベクレルの1度だけ。この値は食品の基準値(同100ベクレル)以下で食べても問題がない。それ以外は検査したものは全てND(不検出)で、これら検査結果は同社のウェブサイトで公表している。

 しかし、市場での価格は事故前の6割程度。新規の取引先を開拓しようとしても、スーパーからは今も「福島産は売るのが難しい」と断られている。同社の加茂直雅さん(35)は「出荷量は事故前とほぼ変わらないので、消費者が放射性物質汚染を恐れて買い控えているわけではないと思う。安全性に何の問題もないのに安くないと買ってもらえない」と悔しがる。

 キノコは事故後、露地栽培の生シイタケから基準値を超える放射性物質が検出され、出荷停止となった。いわき市見せる課は「過去に出荷停止となったことでシイタケを含むキノコに汚染食品のイメージが広がり、今も払拭されていないようだ」。

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