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ビールと和食は相性抜群 好みの酒とうまい料理、新たな楽しみ提案
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和食専用の生ビール「サントリー和膳」 好みのお酒を片手にうまい料理をつまむ時間は、まさに至福のひととき。料理に合わせて飲むお酒を選べば楽しさも一層広がる。ユネスコの無形文化遺産に登録され、いま注目を集める「和食」。その魅力を味わうため、お酒との相性などにもこだわりたい。(中山忠夫)
「和食には日本酒と思われがちですが、実はビールも好相性なんですよ」
こう話すのは江戸料理研究家の車浮代さん。なかでも照り焼きやみそ田楽などの“甘辛く香ばしい”味付けや鍋料理との組み合わせがおすすめという。
その理由は、ビールが口の中をスッキリさせて料理の後味を洗い流す“リセット効果”。日本酒や焼酎、ワインに比べてアルコール度数が低く、サラサラと喉を抜けていく爽快さがあるため「濃いめの味や熱々の鍋料理でもビールと一緒なら箸がどんどん進みます」と説明する。
最近では“和食専用の生ビール”と銘打った新商品も登場。「サントリー 和膳」(8日発売、サントリー酒類)がそれ。繊細な口当たりで、後から麦芽のうまみがしっかりと感じられる。さっぱりした和食全般の味わいと相性も良さそうだ。
同社ビール事業部の皆福(かいふく)哲哉さんは「ビールが出しゃばらず、食事と一緒になって互いを引き立て合う良きパートナー同士に。ゴクゴクというよりは“ゆっくり時間をかけて楽しむ”といった飲み方がぴったり。たとえば自宅でくつろぎながら家庭料理とともに味わってほしい」と話す。
同社によると、もともとビールはどんな料理にも合わせて楽しめるお酒だが、この新商品では「食事に合わせてビールを選ぶ」という新しい楽しみ方を提案している。
「お酒に合う和の食材を一層引き立てる“名脇役”も紹介しましょう」と車さん。江戸時代の庶民に重宝された“煎酒(いりざけ)”と呼ばれる万能調味料だ。「刺し身やあえ物、おひたしなど、どんな料理にも合います。しょうゆに押されて廃れてしまったのですが、家庭でも簡単に作れますよ」
鍋に日本酒1カップと梅干し1個を入れ、弱火で半分になるまで煮詰めたら削りがつおをひとつまみ加え、さらに5~6分煮て漉(こ)せば出来上がり。冷蔵で約1週間は日持ちする。「適度な酸味と塩味とコクで素材のうまみを引き出します」
車さんによると、そもそも和食は最小限の調味料を使って素材の持つ繊細な味わいを引き出すのが特徴。出しゃばらず相手をそっと引き立てるという点は、古き良き時代の日本人らしさにも通じる。和食とお酒の相性も、互いに邪魔をしない奥ゆかしさが大切なようだ。