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進化続ける「子供乗せ自転車」 タイヤ小さく、低重心タイプが人気
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幼児2人を乗せて運転できる「3人乗り自転車」が平成21年に解禁されてから約5年。子供乗せ自転車は「安全・安定」をキーワードに進化を続け、最近ではタイヤが太くて小さく、重心が低いタイプが人気だ。ただ、子供を乗せて公道を走ることは危険と隣り合わせ。事故を減らそうと、母親たちが交通マナーを学ぶ取り組みも広がっている。(加納裕子)
パナソニックサイクルテック(大阪府柏原市)が10日、大阪市浪速区で開いた親子乗り自転車の試乗会。大勢の親子連れでにぎわった。「タイヤが小さいので小回りが利く。安定感があっていい」と話すのは、子供2人を乗せて試乗した堺市中区の主婦、小川茜さん(22)。担当者は「一番重視されるのはやはり安全性ですね」と話す。
同社の売れ筋はタイヤが前後とも20インチと小さく、太いタイプ。重心が低くて安定感が増し、子供の乗せ下ろしもしやすい。同社が扱うのは価格が高めの電動アシスト車だが、こぎ出しや坂道でもスムーズに走れるため、よく売れているという。
前かご部分が子供用シートになった子供乗せ専用自転車は昭和62年、初めて発売された。ハンドル部分に子供用シートを後付けするよりも重心が安定するため、子供が動いてもふらつきにくい。10年ほど前から急速に普及し、平成21年7月には、幼児2人を乗せて自転車に乗ることが解禁された。自転車協会(東京都品川区)は子供2人を乗せても安全な自転車の自主基準を定め、「適合車」として認定。頑強なフレームやハンドル、子供を固定するシートベルトなどを備えた自転車が次々と出てきた。
しかし、事故はなくならない。昨年2月には、神奈川県で自転車の前後に子供2人を乗せていた母親が転倒し、後ろ座席に座っていた5歳児が車道に投げ出され、トラックにひかれ死亡する事故が起きた。警察庁によると、昨年、自転車同乗中に死亡した6歳未満の子供は2人、負傷者は1053人に上る。
こうした状況を受け、女性向けサービスや商品を提供する「パワーウーマンプラス」(さいたま市中央区)代表の北方真起さん(36)は昨年5月、「おやこじてんしゃプロジェクト」を立ち上げた。ルールや注意点などを学ぶ勉強会を約70回開き、母親ら約1500人が参加。北方さん自身、自転車に子供を乗せたまま転倒した経験がある。「自転車で通行するためのルールを知らなかった。子供たちのために学ぶ機会が必要だと感じました」
勉強会ではまず、転倒した経験のある母親に話をしてもらい、危機感を共有。自転車を選ぶポイントとして、自転車協会の基準適合マークについて伝え、子供にはヘルメットを着用させるなどの「自転車安全利用5則」を確認する。
一方的に情報を伝えるのではなく、母親同士で学び合う場としているのが特徴だ。北方さんは「母親も子供も自転車事故の被害者にも加害者にもならないために安全な乗り方を広めたい」と話している。
(1)自転車は車道が原則、歩道は例外
道路交通法上、自転車は軽車両と位置付けられている。したがって、歩道と車道の区別がある所は車道通行が原則。
(2)車道は左側を通行
自転車は道路の左端に寄って通行しなければならない。
(3)歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
歩道では、すぐに停止できる速度で、歩行者の通行を妨げる場合は一時停止しなければならない。
(4)安全ルールを守る
飲酒運転・2人乗り(原則)・並進は禁止、夜間はライトを点灯、信号を守る、交差点での一時停止と安全確認。
(5)子供はヘルメットを着用
児童・幼児の保護責任者は、児童・幼児に乗車用のヘルメットをかぶらせる。
(参考「警察庁ホームページ」)