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男性用クールビズ 素材や織り方で高い通気性、ネクタイ着用も

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男性用クールビズ 素材や織り方で高い通気性、ネクタイ着用も

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「そごう・西武」のオリジナルブランド「リミテッドエディション」のウールジャケット(左)と麻ジャケット(右)=東京都豊島区の西武池袋本店  男性のクールビズファッション。ジャケットにパンツを組み合わせるスタイルだけでなく、今年は機能性素材を使ったスーツを選び、ネクタイを着用する男性が増えているという。涼しく働くためのお勧めの商品を探してみた。(竹岡伸晃)

 カラフルに

 「ジャケットといえば濃紺が定番だったが、景気が上向き、気持ちが明るくなっているためか、ブルーやピンクといったカラフルな色合いのものを選ぶ男性が多い」。西武池袋本店(東京都豊島区)の紳士服担当、志村修さんは今年の傾向について説明する。

 具体例として、「そごう・西武」のオリジナルブランド「リミテッドエディション」のウールジャケット(4万2120円)と麻ジャケット(3万1320円)を紹介してくれた。

 ウールジャケットはブルー、ピンク、白の3色展開で、「風通しが良く、柔らかく着られる」のが特徴。麻ジャケットも高い通気性を持ち、汗で蒸れないため、梅雨時~夏場に活躍しそうだ。ブルー、ピンク、グリーン、ネービーブルー、茶の5色をそろえる。

 志村さんは「これらに白のパンツを合わせると涼しげでさわやかな印象となる」と提案。靴やベルトも黒ではなく、薄い茶色などなるべく明るい色合いのものを選びたい。

 一方、新宿高島屋(渋谷区)紳士服売り場の川口学さんは「『周囲に好印象を与え、仕事にも集中できる』という理由で、暑い時期でもスーツ、ネクタイというスタイルを選ぶ男性が少なくない」と話す。最近では機能性素材を使い、涼しく着られる商品が増えていることも背景にある。

 お勧めの商品の一つがウール素材「モンスーン」を使ったダーバンのスーツ(8万9640円~)。上質で柔らかい雰囲気を持つ正統派のスーツだが、織り方の工夫により、高い通気性を確保。気温が上がるにつれ、「40代後半~50代の男性を中心に売れている」(川口さん)。

 もう一つは高島屋のオリジナルブランド「I・D・D」のスーツ(5万2920円~)。機能性素材「クールアロマ」を使っており、高い通気性やストレッチ性があり、しわにもなりにくいという。

 夏でもネクタイ

 ネクタイのお勧めはフレスコ織りのネクタイ(1万260円など)。生地の表面がさらりとした織り方で肌に密着せず、通気性も高い。汗ばむこれからの季節、夏用のスーツとともに活用したい。

 青山商事(広島県福山市)が手掛ける紳士服専門店「洋服の青山」では、同じ種類のジャケットとパンツを組み合わせた「セットアップスーツ」が人気だ。広報担当者は「ジャケット、パンツをセットで着れば落ち着いた雰囲気に、手持ちの服と組み合わせればカジュアルな印象となりコーディネートの幅が広がる」。

 「30~40代の男性に支持されている商品」として紹介してくれたのは、「クリスチャンオラーニ」のセットアップスーツ(ジャケット=2万520円、パンツ=8424円)。高いストレッチ性や「接触冷感」機能を持つ生地を使用。「長時間着ていても疲れにくく涼しい」という。

 同店では機能性素材を使ったワイシャツやネクタイ、下着などさまざまなクールビズ商品を取り扱っている。

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