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円安影響、年末から来春にジワリ 旅行など2~3カ月後に価格に反映

ニュースカテゴリ:暮らしの生活

円安影響、年末から来春にジワリ 旅行など2~3カ月後に価格に反映

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 円の値動きが激しくなっていますが、年初に比べると円安が進んでいます。

 円安になると、輸入品が割高になる傾向があり、食料品をはじめさまざまなものを輸入に頼っている日本の家計は負担が増えます。

 ただ、円安になったからといって、すぐに負担が増えるわけではありません。ガソリンの価格のように、比較的早く影響が出てくるものもありますが、多くの商品の場合、円安になってから2~3カ月後に価格に反映されます。

 それは、原材料をオーダーしても、船便だと荷物が届くのに1~2カ月はかかるからです。そこから、さらに工場などで加工し、商品として店頭に並ぶまでには、2~3カ月かかるケースもあります。

 ですから、現在の円安傾向の影響が家計に出てくるのは、暮れからお正月にかけてということになるかもしれません。つまり、クリスマスケーキやおせちに割高感が出てくるかもしれないということです。

 旅行については、大手の旅行会社などは豪華なパンフレットをつくる関係上、半年前からホテルや航空券などの仕入れにかかるケースが珍しくありません。ですから、来年の春頃のパッケージ旅行には、現在の円安の影響が出てきている可能性があります。

 少し遅れて影響が出そうなのが小麦の価格。海外から輸入される小麦は、政府が一括して買い上げ、国内の業者に売っています。

 この政府の卸売価格は、4月と10月に改定されますが、来年4月の価格は、今年9月から来年2月までの輸入小麦の平均価格などから算出されます。小麦の価格は、世界的には今年5月以降落ちつき、在庫も潤沢なので下がり気味ですが、日本では9月に為替が6円も円安になりました。円安の状況が続けば、来年4月の小麦の卸売価格も上がる可能性があります。

 さらに問題なのは、畜産業で使う牛や豚の飼料代が上がること。日本では、飼料の9割を海外から輸入していて、すでにこの高い飼料を食べて育った牛や豚、鶏の肉が値上がりしつつありますが、円安でこの先、さらに価格が上昇するかもしれません。

 実質賃金が14カ月続けて下がっている中で、円安が今後、ボディーブローのように家計に効いてきそうです。しかも影響は先々に出てきます。その前に、もう一度家計を見直し、円安に負けない家計にしておきましょう。(経済ジャーナリスト)

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