ニュースカテゴリ:暮らし
余暇
チームラボ、生花2300本を使って「空間にアプローチ」…最新作を公開
更新
生花約2300本を使ったチームラボ最新作『Floating Flower Garden - 花と我と同根、庭と我と一体と』=日本科学未来館(日下紗代子撮影) 花の香りに誘われて、7階の展示室に向かう。案内された狭い部屋の中には、大量の生花が天井から吊るされていた。その数2300本以上。足首の高さくらいまでぎっしりだ。中に入ると、とたんに目の前の花が動きだし、前に進むごとに上がり、振り返ればまた下がっていく-。(産経デジタル 日下紗代子)
東京・お台場の日本科学未来館で開催されている『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』の後期展示が、7日スタートした。
ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」の国内初となる大規模な展覧会で、昨年11月29日にはじまり、約3ヶ月間で来場者が約25万人に到達。会期は3月1日までの予定だったが、5月10日まで延長されることになり、新作1点含む3点が追加で公開された。
約70名のブロガーと報道陣を集めた内覧会では、チームラボの猪子寿之代表が登壇し、「新しいガーデン、お庭を作りたかった」と、生花約2300本を使った最新作『Floating Flower Garden - 花と我と同根、庭と我と一体と』の着想について触れ、「花が自分を見ているかのように、ゆっくり対峙していほしい」など、見所について語った。
『Floating Flower Garden』は、後期の目玉で今回初公開。真っ白な部屋の中で体験するインタラクティブ作品だ。
一見すると、部屋の中は、花が非常に高い密度で埋まっていて入れない。が、人が近づいていくと、人の周囲の花だけが動きだし、空間が生まれる。前に進むと背中のほうは沈んでいき、また空間が埋まっていく。鑑賞者中心にドーム型の空間が生まれる仕組みで、鑑賞者同士が近づくと、互いのドーム型の空間がつながって、ひとつの大きなドームを形成する。
使用している生花は、複数の種類のラン。土がなくても十分な湿度を与えることで生き続け、空気中に生息しているかのよう。香りが高く、鑑賞者は、花に包まれ五感いっぱいに楽しめる。制作過程では、造花か生花か議論もあったが、「生きている花が空中に埋まってちゃんと育ち生きれば、『新しい庭』になる」と、生花にこだわったという。
国内メーカーの高い技術により、当初、花の動きは人が歩き回っても対応できるスピードで動く設計だった。が、あえて、ゆっくり動く設計にした。
「京都の庭園を歩くとき、庭にコケがあったら立ち止まる。人は庭に合わせて歩む」。猪子氏は、「花と対峙し(思いを馳せながら)歩くことで、花と一体化することができる」と作品の意図を話した。
これまで、床や、壁、天井など、装飾やデザインの対象が「平面」であったことに対し、『Floating Flower Garden』は、人の振る舞いによってリアルな花を動かし、「空間」に対して変化を与える作品だ。猪子氏は、「デジタル技術を使うことで、『変化』そのものを設計し、『新しい領域』にアプローチできる」と話す。過去にも、ホログラムで空間に人を踊らせたり(シンガポールビエンナーレ/2013)、大きな球体に人が触れることで音や色を変化させる(香港アートセンター/2013)など、「空間」に対し、さまざまなアプローチを試みてきた。『Floating Flower Garden』はまさに、チームラボが挑戦した『新しい庭』そのものだった。
後期には他にも、『増殖する生命-Gold』や『世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う』、バージョンアップした『3D お絵かきタウン』が登場。巨大な映像作品『Nirvana』は、インタラクティブな作品『世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う』となり、作品に参加できる。遊園地ゾーンで人気の『3D お絵かきタウン』はスクリーンが増え、俯瞰の視点から作品を鑑賞できる。スペシャルサポーター「ふなっしー」とコラボレーションをした『お絵かきふなっしー』も引き続き楽しめる。
『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』は、2015年5月10日まで。展覧会のURLはhttp://odoru.team-lab.net/