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なぜ社長はなかなか辞めようとしないのか? 居座り続ける5つの理由

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なぜ社長はなかなか辞めようとしないのか? 居座り続ける5つの理由

配信元:@DIME 更新

 もちろん、業績が悪化することもあるし、常に大きな利益を得られる保証はない。ただし、大企業のいわゆる、サラリーマン経営者の場合、業績が悪化した場合、社長を辞めることで「責任を取った」ことにしようとする。だが、多くの株式を持っているわけではないため、ほとんどの場合、それ以上責任を追及されることはない。結局、会社に損害を与えつつも、社長の身は守られることが多いのだ。こんなにおいしいポジション、自ら手放すことをするような人はいないだろう。

 4.辞めれば「非を認めた」ことになる

 問題や不祥事があった時、社長が辞めることは「責任を取った」ことになるが、それは会社としての非を認めたことにもなる。十数年前、大手証券会社で不祥事があったが、その時、社長はなかなか辞めなかった。当然、マスコミなどから連日、厳しい批判を浴び続けた。半年後に、ようやく辞めた。5年ぐらい経った後、私が取材で聞くと、その元社長は「弁護士や数人の役員に説得され、すぐに辞めることができなかった」と答えた。社内の調査では、正確なことがなかなかわからなかったようだ。安易に辞めると、明確な理由がないため、「非を認め」たことになる。それで、すぐに退陣できなかったと説明していた。

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