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【IT風土記】和歌山発、始動した「ふるさとテレワーク」、白浜プロジェクトの成果と課題

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 白浜での「ふるさとテレワーク」事業が転機を迎えたのは、世界有数のクラウド型顧客管理サービスを提供するセールスフォース・ドットコム(米国・サンフランシスコ)の進出だった。日本法人(東京都千代田区)が白浜町にサテライトオフィスを設置し、横浜市に住む吉野隆生さんが白浜オフィス長として、短期出張者の10人を伴い赴任した。妻と小学2年生の息子と一緒に2015年9月から地元住人の多いオフィスの裏側の集落で生活している。

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 「嫁さんには地方で腰を据えて働くという点をしっかり理解してもらっていたので移住の苦労はありませんでした。息子はサッカークラブに入って、5月からは少林寺拳法も習い始めました」と吉野さん。「横浜は便利ですが人も多くて、子育てにはこっちの方がいい。小学生くらいのうちは自然豊かなところで人から学ぶことが重要だと思うんです。ネット通販もありますし、通常の買い物も全然問題ないですね」と話し、地元の生活にすっかり溶け込んだ様子だ。

 白浜町への移住は、吉野さん一家の生活を余裕のあるものに変えた。最大のメリットは何と言ってもリーズナブルな生活費だ。給与などの待遇は東京本社勤務時代と全く同じだが、「家賃は半分くらいだし、食材の単価も低いので生活費が2割くらい下がり、その分を貯蓄に回しています」。

 短距離通勤も好影響を生み出す。横浜に住んでいたころは東京本社への通勤に約2時間かかっていたが、いまは車で10分ほど。「去年10月から実証を始めて今年4月末まで7カ月間の平均で64時間の空き時間ができました。往復の交通と顧客のもとにいく移動時間が浮いた分を家族と過ごす時間や、自分の仕事に対する研鑽や、地元への社会貢献などに充てることができます」

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  • セールスフォース・ドットコムの吉野隆生さん
  • ふるさとテレワークを担当する総務省の今川拓郎情報流通振興課長

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