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マッハ5の砲弾…1秒の判断遅れが命取り 衝撃的な“戦車戦秘話”

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マッハ5の砲弾…1秒の判断遅れが命取り 衝撃的な“戦車戦秘話”

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 「司馬さん自身はその経歴を“インスタント将校の養成所だった”などと謙遜しながら語っていますが、これは正規の教育だったのです」と木元さんは説明し、こう続ける。

<< 下に続く >>

 「司馬さんが受けた教育は、『四平陸軍戦車学校史』によると、現在の陸自富士学校の機甲科幹部初級課程に相当することが分かります。私が昭和44年、ここで履修したカリキュラムは司馬さんが戦車学校で受けた教育課程表とほぼ同じでした」

 司馬さんの“インスタント将校”などという自信のない発言に対し、木元さんは最後にこう付け加え、苦笑した。「司馬さんは、どうやら戦車兵には向かなかったようですね」

 “タンクキラー”攻撃ヘリとの死闘

 戦車の歴史において、長らく“戦車の敵は戦車”といわれてきたが、近代戦ではさらに強敵が現れる。“タンクキラー”と呼ばれる攻撃ヘリの存在だ。

このニュースのフォト

  • 昭和45(1970)年、富士駐屯地で、61式戦車の砲腔内を洗棹(せんかん)を使って清掃する木元寛明さん(右から2人目)ら戦車乗員たち(木元さん提供)
  • 90式戦車が表紙に登場する「戦車の戦う技術」(サイエンス・アイ新書)の書影
  • 歴戦のタンカー、木元さんは、戦車戦の戦術はもちろん、世界の戦車史にも造詣が深かった
  • 旧飛行場に残された日本軍の戦車
  • 千島列島・シュムシュ島(占守島)に残る旧日本軍の戦車(サハリン州提供・共同)

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