面白法人というブランド価値を上げる
カヤックが積極的にブレインストーミングを行っている理由もそこにあります。ブレストでたくさんのアイデアを出すことを奨励しています。しかし、出てきたアイデアのうち、実際に使えるものは2つか3つぐらいしかないことがほとんどです。そういう意味では、ブレストはムダな時間といえるでしょう。
とはいえ、ブレストは仕事を面白がる体質になるための必須トレーニングだと考えています。
ブレストを行うことで仲間のアイデアに乗っかり、仲間のアイデアを褒めあうことでチームワークがよくなります。また、数多くのアイデアを出すトレーニングが仕事を面白がることにつながるというメリットも見逃せません。会社に課題があったときにただ批判するだけではなく、どうすれば課題を解決することができるのかを自然と考えられるようになるからです。
社員が自分の所属する部署以外のブレストに参加できる時間も用意しています。ブレストによって生み出された施策やサービス、コンテンツの中には失敗したものも少なくありません。しかし、それも面白法人というブランド価値を上げることに貢献するため、採算を度外視して面白いことに挑戦するための予算を組んでいます。それが結果的に社員が面白く働くことやカヤックは面白い会社だと発信することにつながっているのです。