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買ったのは1軒、でも払うお金は2軒分…4000万物件に8000万払った50代の末路

 しかも、65歳まで住宅ローン返済は続くのだ。どれだけ「仲良し」の夫婦でも、離婚するリスクはゼロではない。そうなればローンを誰が引き受けるのか、財産分与はどうするのか、という問題も抱えることになる。

 そう考えると、「頭金0円」で5000万円の物件を半ば衝動買いしたのはいかがなものかと言わざるをえない。やはり結婚当初は賃貸に住み、物件価格の1~2割の頭金が貯まったタイミングで購入するのがセオリーだろう。

 今後、マイホームを購入しようという人がいたら、「借りられる額ではなく返せる額をシビアに試算してみること」、そして「住宅ローンに関心をもち、借り換えや繰上げ返済などの見直しをすること」を肝に銘じてほしい。

 最後に、バブル期にマイホームを購入したみなさん。「ウチはもう手遅れだ」と諦めずに、本当に大変なことになる前に、今からでも見直しをお勧めしたい。あれこれ、金融機関を選ぶのが面倒なら、まずは、現在借りている銀行で返済方法の見直しができないかシミュレーションしてもらおう。浮いた分で老後のための金融商品を購入するつもりとでも言えば、喜んで試算してくれるだろう。いずれにせよ、返済総額が減れば、その分、多少なりとも老後の負担が軽減できるはずだ。

 (CFP、一級FP技能士、消費生活専門相談員 黒田 尚子 写真=iStock.com)

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