受験指導の現場から

「理科は後回し」で大丈夫? わが子の分岐点ズバリ教えます!

吉田克己
吉田克己

 実際、「数学は苦手だけど社会は得意」「英語が苦手だけど理科は得意」という生徒は、その逆よりも中位から少し上くらいの都県立高校には受かりやすいという実感がある。筆者にはそういう感覚があるので、数学か英語のどちらかが苦手な生徒には、しばしば、「数学で5割取れそうにないなら、社会で90点を狙おう」「英語が苦手なぶん、理科を頑張って80点取ろう」といった話をすることがある。

 「先生、日本語で書いてください」

 ひるがえって、塾講師を副業(当時)として始めて間もない頃、冬期講習会で中2の理科を担当することになったときのことである。

 酸化・還元(質量保存則)の問題を解説する段になった。

 2Cu + O2 → 2CuO

上記のように板書したところ、ある男子生徒が「先生、日本語で書いてください」と言う。しかも、周りの生徒も「その意見に賛成!」という表情でこちらを見ている。「えっ、学校で一度習っているよね?」と返しつつも、Cuの上に「銅」、CuOの上に「酸化銅」といった具合に、以降、化学式の上に振り仮名?を書いて授業を進めたことがあった。

 後から聞いた話では、その冬期講習会から理科・社会を受講しはじめた生徒だというのだが、英・数・国はそれなりにできていて、学校の成績もかなりよいほうだったため、ある意味、がく然とした感があった。

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