フィンテック群雄割拠~潮流を読む

既存の世界を一変させた米中のフィンテック サービスの鍵は“PMF”

甲斐真一郎
甲斐真一郎

 まず“WHO”ですが、一定の金融リテラシーがあり、さらにスマホにも慣れているミレニアル層ではないでしょうか。アメリカではこの層の数が絶対的に大きいです。このベースがあったからこそ、“WHAT”である「株式やETFの取引手数料無料」が刺さるのです。さらに“HOW”として、ミレニアル層にマッチした既存の証券会社にはマネできない洗練されたUI/UX、すなわち優れたユーザー体験があったわけです。このように、PMFのボタンの掛け違いがなかったことによって、驚異的なスピードでのユーザー獲得に成功しているのではないかと思います。

 この2つの事例から、PMFの重要性がお分かりいただけたかと思います。

 FOLIOが狙うPMFとは?

 私がCEOを務めるFOLIOが提供するサービスでも、当然、この“PMF”という状態は、チームが一丸となって目指しているものです。そして、今あるサービスの中でも、特にこの状態に達する大きなポテンシャルを持っているのが、4月26日にリリースされた「ワンコイン投資」というサービスだと考えています。このサービスは、LINE Financial株式会社と協働する形でリリースされたプロダクトなのですが、ユーザーにとってのベネフィットがいくつもあります。

 では、一体、「どのようにPMF状態を目指しているのか?」「果たして大きな変革を起こすことはできるのか?」などについては、次回、深く触れてみたいと思います。ぜひ、楽しみにしていてください。

甲斐真一郎(かい・しんいちろう)
甲斐真一郎(かい・しんいちろう) 「FOLIO」代表取締役CEO
京都大学法学部卒。在学中プロボクサーとして活動。2006年にゴールドマン・サックス証券入社。主に日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事。2010年、バークレイズ証券に転籍し、アルゴリズム・金利オプショントレーディングの責任者を兼任する。バークレイズ証券を退職後、2015年12月に、手軽に資産運用、株式投資を楽しめるフィンテックサービス「フォリオ」を提供するオンライン証券会社「FOLIO」を設立。フィンテックの旗手として大きな注目を集めている。次世代型投資プラットフォーム・サービス「フォリオ」は、「ユーザー体験」「操作感・表示画面」に着目されており、テーマ投資という形で誰もが簡単に株式投資を楽しむことができるように設計されている。FOLIOはお金と社会にまつわる情報を発信するオウンドメディア「FOUND」も運営している。

フィンテック群雄割拠~潮流を読む】は甲斐真一郎さんがフィンテックと業界の最新事情と社会への影響を読み解く連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら

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