受験指導の現場から

「算数が苦手」にもいろいろ 答案用紙からここまでわかる子供の弱点

吉田克己
吉田克己

 2つのタイプ、伸びやすいのは…

 「算数がいつも50点くらいで、なかなか点数が伸びない」というケースを想定しよう。同じ50点にも大きく分けて二つのタイプがある。

【タイプA】

 解答欄に空欄が多いが、正答率は割と高い。例えば、20問中13問を解いて10問の正解(正答率77%)。

【タイプB】

 解答欄はほぼ埋まっているが、不正解が多い。18問中10問の正解(正答率56%)。

 意外に思われるかもしれないが、点数を伸ばしやすいのはどちらなのかと言えば、じつはタイプAのほうである。

 空欄が多いことには、当然いくつかの理由が考えられる。(1)計算が遅い(暗算が苦手、計算上の工夫ができない)、(2)解けない問題(経験していない問題)が多い、(3)特定の問題に時間を掛けすぎている(分からない問題を後回しにしない)、といったところだろう。しかしながら、今は時間が掛かっていてもほぼ正確に解けている(計算ミスや勘違いが少ない)なら、コツコツと訓練し、苦手な単元を順々に潰していけば、解答率に応じて点数は上がってくる。

 対策としては、(1)計算スピードを上げるための訓練をする、(2)できなかった問題を必ず(いったんは)できるようにしてから次に臨む(本来、週単位の対応が望ましい)、(3)捨ててよい問題をはっきりさせ(10~15点分)1問あたりに掛ける時間の上限を意識して制限時間内での点数最大化を図る(受験スキルを磨く)、といったところだろう。

 集団指導塾では、実際問題として(2)はなかなか対応しきれないため、親から各校舎(教室)責任者に相談し、受験者全体の正答率は必ずしも低くないのに(目安は40%以上)我が子ができていない問題(単元)に関しては、手を打ってもらえるようにしたいところだ。

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