効果的な声がけと対処
絶対的な量が多いとモノの有無を覚えていられません。現状のモノを減らすために「絶対に捨てない、分けるだけ」「使いやすくなるように収納しよう」と伝えてみましょう。片づけに着手したがらない親世代も、「捨てない」「使いやすくなる」ことで安心し、耳を傾けてくれるでしょう。
これは私が親子で文具の片づけをしている様子です。
分ける作業を行い、見える化を行いました。
パッと見てわかるように、本当に使うものがゆったりと収納されています。
何から手をつけるべきか?
実家の片づけを手伝う際、私が最初にオススメしているのが「薬の収納」です。
市販の薬には使用期限が明記されている場合が多いので要不要の判断がつきやすいこと、気づかなかった親の体調がわかることが理由です。
また、座ったまま1時間以内で片づけられるので疲れにくい、使用頻度が高い親世代が「使いやすくなった!」と片づけるメリットを実感しやすいという点も挙げられます。
今回は親子で取り組む実家の片づけについてお伝えしました。「たまにしか帰省できないから」と押し入れやキッチン・納戸のような大きな場所を大改革したい気持ちはわかりますが、親世代は「モノの位置が変わること」がストレスに感じることも。収納場所は極力変えずに、少しずつ小さいエリアから一緒に片づけを始めてみてください。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら