教育・子育て

「PTA活動って楽しい」 広報紙の大胆改革で“脱・やらされ感”

 上質紙、カラー印刷

 そして会長2期目で那須さんが取り組んだのが、広報紙の刷新。紙質が粗く写真もぼやけていたのを、光沢ある上質紙のカラー印刷に変え、レイアウトを工夫した。「文字数を抑え、言い回しは子供にも理解できるように気を配りました」

 内容にもこだわった。活動報告だけでなく、図書館司書や給食調理員らを含む教職員のインタビューや、地域の話題を掲載。校長との対談企画では自ら紙面に登場した。

 「一部から冗談交じりに『会長、かっこつけすぎ』とクレームもつきましたが、おおむね好評でした。継続は力なりと信じてきました」と那須さん。役員たち自身が活動を楽しんでいる様子が、紙面からも伝わってくる。

 親も「青春」

 那須さんの薫陶を受け、2年前から同小PTA会長を務めている木村さんは、仲間から「人間ホイホイ」のニックネームで呼ばれる“人たらし”。いつも明るく、校庭の草刈りなど苦痛な作業も楽しいイベントに変えてしまう。「PTA活動で一生つきあえる仲間ができました。『私たち青春してるよね』とみんなで言ってます」

 学校側はどうとらえているのか。青葉はつが野小の井原隆行校長は「小さい記事一つからも、子供たちのために汗をかいてくださっていることが伝わってきます。感謝しかありません」。南池田中の松井昭浩校長は「希薄になりがちな親同士のつながりをつなぎ直してくれています。ありがたいことです」と話した。

 【用語解説】PTA

 Parent-Teacher Association(父母と教師の会)の略。戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の指導で文部省(当時)が設置を奨励し、全国に広がった。社会教育や家庭教育などの充実を図り、学校や地域と連携して、子供たちのためにさまざまな活動を自主的に行う。参加は任意。学校単位のほか、市町村や都道府県、全国単位で連合会がある。

 【プロフィル】古野英明(ふるの・ひであき) 大阪新聞報道部、産経新聞大阪本社文化部などを経て昨年10月から堺支局長。子供が3人いるわが家でも過去に妻がPTA役員を務めたことがあるが、広報紙づくりでヒーヒー言っている姿を見て、大変やなあと同情していたのを思い出す。こんなに楽しいPTA活動なら自分もやってみたいと思った。

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