教育・子育て
シンパシーとは違う 「エンパシー」は他人を理解するための知的作業だ
次作は大人向けに
読者の間で話題となったのが、作中に出てくる「エンパシー」という言葉。シンパシーが誰かをかわいそうだと思うなどの「感情的状態」なのに対し、エンパシーは他人の感情を理解する「能力」「知的作業」だという。
「今こそ現代人にはエンパシーが必要だと思います。何も正義や社会理念のためじゃなくて、世の中を円滑に回すためです。シンパシーとは違い、エンパシーは能力だから伸ばせる。アンチ対アンチではなく、社会が前に進むために、エンパシーが必要なのです」
今後の目標を尋ねた。
「エンパシーが多くの人に刺さっているので、大人向けに書きたい。あとは、ヤングアダルト(YA)。英国の10代向けのジャンルですが、政治や社会のことに結構首を突っ込んでいて、面白い。日本版YAを書いてみたいと思います」