「120m」 史上最大となる宇宙船の驚異的なサイズ
サターンVの全長は110.6mでしたが、スペースX社が開発中の宇宙船「スペースシップ」は全高120mになる予定で、定員100名になるとも言われています。写真はテストが続けられているプロト機で、この宇宙船の下にロケット「スーパーヘビー」が付くと全長120mになります。
「223億km」 太陽系外を航行中の最遠の探査機
地球からもっとも遠い場所にある人工物は、1977年にNASAが打ち上げた惑星探査機「ボイジャー1号」です。2020年11月時点での地球からの距離は227億km、光速で21時間1分30秒かかる距離です。ボイジャー1号は、木星と土星を観測しながら近くを通過し、2012年8月には太陽風が届く領域である「太陽圏」を脱出し、秒速16.9km以上のスピードでさらに遠くに向かって航行し続けています。2017年には37年ぶりにスラスターを噴射させることに成功し、NASAは現在もボイジャー1号と交信しています。
【宇宙開発のボラティリティ】は宇宙プロジェクトのニュース、次期スケジュール、歴史のほか、宇宙の基礎知識を解説するコラムです。50年代にはじまる米ソ宇宙開発競争から近年の成果まで、激動の宇宙プロジェクトのポイントをご紹介します。アーカイブはこちら