グローバルリーダーの育て方

サイトワーズとは? 子どもが英文を「解読」できるまでの4つのステップ

龍芳乃
龍芳乃

ステップ1:音と音を組み合わせて単語にする

 一つ一つのアルファベットと音を理解すると、次はいよいよそれを組み合わせていきます! 幼い生徒にとっては、「音をつなげて読む」のもとっても難しいことなので、時間をかけてマスターしていきます。2文字や3文字の言葉を読んでいきます。

ステップ2:「形」で判断して瞬時に読む

 音と音を組み合わせて単語になることを学ぶと、次に取り組むのが「サイトワーズ」です。サイトワーズ(sight words)というのを聞いたことがあるでしょうか?

 通常は、一つ一つのアルファベットの文字を発音して、つなぎあわせた結果、「単語」が見えてきます。このような感じです。

「C=ク」+「A=アッ」+「T=トゥ」= CAT キャットゥ

 

 一方でサイトワーズは、Sight(視覚)で読むWords(文字)です。よく出てくる単語ひとつひとつの音から解読するのではなく、単語全体を「形」として認識します。つまり、ぱっと見たときに、すぐに読める単語(視覚単語)のことです。

 例えば、「the(ザ)」。どの文書や本にも必ず出てくるこの文字を毎回「th + e」と解読するよりも、“the”という形で覚えるのです。

(「the」については、フォニックスのルール通りに読むと、「ザ」とはならなず「テェ」となってしまいます。このように、フォニックには様々な例外があるのですが、長くなってしまうため、今回は割愛します。)

 英語圏の学校ではこのサイトワーズを、幼稚園から学び始め、小学生までずっと覚え続けます。このサイトワーズが並んだ「単語リスト」には、考え方によって様々な種類がありますが、ドルチ博士がまとめた「Dolch Word List(ドルチ・ワード・リスト)」とフライ博士がつくった「Fry Word List(フライ・ワード・リスト)」があります。

 このサイトワーズも、学校生活の様々な場面で“ちょい出し”していつの間にかマスターしてもらいます。

ステップ3:実践! 本を読む

 アルファベットの組み合わせにより単語がある程度読めて、そしてサイトワーズの中で読める単語が100を超えると、3歳・4歳 の子でも本が読めるんです。学校では、生徒のレベルごとに本を用意しているので、先生と一緒に文字を読んでいきます。

 ここで、先生が気をつけている点をご紹介。生徒が丸暗記しているのか、それとも本当に読んでいるのかを見極めるのは難しいのです!

 子どもの記憶力は本当に驚異的で、絵を見てそのページに書いてある全文を記憶ベースで、スラスラ言えまです。これはこれで褒めてあげたい素晴らしいスキルですが、読み書きをマスターするという目的からはズレるため、先生は絵を隠して文字だけを生徒に読ませます。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング