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締切間近! マイナポイントの申請とメリット

高橋成壽
高橋成壽

■マイナポイントの取得方法

 マイナポイントの取得は非常に簡単です。既に登録済みの決済サービスを利用して買い物をするだけでマイナポイントが付与されます。

 マイナポイントは利用額の25%が付与され、付与額の上限は5000円です。つまり2万円の買い物を登録した決済方法で利用するだけで、マイナポイントが付与されるのです。

 筆者は当初、買い物用のカードを使ってマイナポイントを取得しようと考えていました。しかし、買い物をした結果マイナポイントを取得する方式ですと、無駄な買い物が増える懸念があります。そのため、公共料金などの支払いに利用しているクレジットカードとマイナポイントを紐付けることにしました。

 その結果、特に買い物をしなくても日常の決済だけでマイナポイントを獲得することに繋がりました。ただし、これは考え方の違いです。2万円分の買い物が実質15000円で利用できると考えるのか、何もせず5000円を確保するかの違いです。お金を使うことが好きな人は、割引価格で買い物ができると考えると良いでしょう。労せず5000円確保したい人は、国からの給付金のプラスアルファであると捉えると良いでしょう。

 目下の課題は、クレジットカードに付与された5000ポイントを何に利用するか決まっていないことです。せっかく受け取った5000ポイントが何も利用されないままでは経済が回りません。かといってポイントを使って欲しい物があるわけでもないので、ネットショッピングでの利用か、ポイントを品物に交換するなどなにか選ぶ必要があります。厳密にはお金ではありませんので、銀行に振り替えることができないのは盲点でした。

■今後のマイナンバーカードの利用方法

 直近では、マイナンバーカードを利用すると確定申告が楽になります。他には、2021年の4月から健康保険証の代わりにマイナンバーカードを利用することができるようになります。写真付きの身分証明書としてのマイナンバーカードは、一定の人しか保有できない自動車運転免許証やパスポートと異なり、誰しもが取得できます。お財布に一枚入れておくだけで、公的書類が必要なときはコンビニで取得できます。(ただし、パスワードの入力が必要です。)

 2020年に実施された10万円の特別定額給付金では、マイナンバーカードを保有する筆者には、あっという間に資金が振り込まれました。今後はマイナンバーカードの保有メリットが増えてくることが考えられますので、今回のマイナポイントの締切をきっかけにマイナンバーカードを取得されてはいかがでしょうか。

高橋成壽(たかはし・なるひさ)
高橋成壽(たかはし・なるひさ) ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
寿FPコンサルティング株式会社代表取締役
1978年生まれ。神奈川県出身。慶応義塾大学総合政策学部卒。金融業界での実務経験を経て2007年にFP会社「寿コンサルティング」を設立。顧客は上場企業の経営者からシングルマザーまで幅広い。専門家ネットワークを活用し、お金に困らない仕組みづくりと豊かな人生設計の提供に励む。著書に「ダンナの遺産を子どもに相続させないで」(廣済堂出版)。無料のFP相談を提供する「ライフプランの窓口」では事務局を務める。

【お金で損する人・得する人】は、FPなどお金のプロたちが、将来後悔しないため、制度に“搾取”されないため知っておきたいお金に関わるノウハウをわかりやすく解説する連載コラムです。アーカイブはこちら

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