初の48Vマイルドハイブリッドシステムを採用
パワーユニットも伝統と革新が見え隠れする。搭載されるガソリンエンジンは2種類。直列3気筒1リッターターボと直列4気筒1.5リッターターボでありながら、ゴルフ史上初めてハイブリッドとした。48Vスタータージェネレーター式のマイルドハイブリッドを採用したのだ。
48Vスタータージェネレーターは、電気自動車(EV)が可能なストロングハイブリッドではなく、アイドリングストップからの始動と発進の瞬間のパワーアシストに限定される消極的なものだ。モーターの最高出力は13psとささやか。その分、バッテリーの小型化が可能だ。軽量コンパクトのゴルフの伝統を革新的技術で成立してみせたのだ。
走りも秀逸で、試乗車として選んだ直列3気筒モデルは、1リッターとは思えない活発な走り味を披露するし、ハンドリングが軽快なのである。決してスポーツグレードではないのに走りに没頭できる。それこそ伝統なのである。
新型ゴルフは、伝統と革新によってさらに、世界のベンチマークとして君臨するに違いない。そう思わせるに十分な完成度だった。
【試乗スケッチ】は、レーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、今話題の興味深いクルマを紹介する試乗コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら。木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【クルマ三昧】はこちらからどうぞ。YouTubeの「木下隆之channel CARドロイド」も随時更新中です。