試乗スケッチ

新型アウトランダーPHEV 伝家の宝刀「4輪駆動力制御」は新たなフェーズへ

木下隆之
木下隆之

 車内空間は広くなったが…

 一方で、長距離移動型SUVとしての充実も好印象だった。車内は特に横方向に広く、肩とドアとの間に適度な空間が保たれているだけでなく、助手席の乗員とのカップルディスタンスにも余裕がある。従って窮屈な感覚はない。

 ホイールベースの延長は、フロントシートのロングスライドを可能にしているばかりか、リアシートの足元にも余裕ができた。もちろんボディが前後に伸びたことで3列シートを達成している。

 とはいうものの、3列シートSUVとしてはすでにマツダCX-8やレクサスRXが存在している。ライバルより全長がコンパクトであることで取り回しの点では有利に働くものの、3列目シートがミニマムな点は目をつぶる必要があるだろう。

 ともあれ、SUVとして世界初のPHEVを成功させたパイオニアらしく、ライバルを置き去りにするほどの4輪駆動力制御が武器であり、航続距離の長さと環境性能にも優れている。さらに後塵を浴びせかけるに違いない。

木下隆之(きのした・たかゆき)
木下隆之(きのした・たかゆき) レーシングドライバー/自動車評論家
ブランドアドバイザー/ドライビングディレクター
東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

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