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普遍性がある キリスト教が分からなくても楽しめる

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普遍性がある キリスト教が分からなくても楽しめる

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 ≪バッハ音楽祭の広報担当 高野昭夫さん≫

 「音楽の父」と称されるバッハ(1685~1750年)が活動の拠点としたドイツ東部ライプチヒ。20世紀初めに始まったバッハ音楽祭は大戦や冷戦の影響で中断された。バッハ資料財団が中心となって再開したのは1999年。今年は6月14日に始まった。

 「バッハの音楽には普遍性がある。キリスト教が分からなくても楽しめる」。2006年から財団の広報室長を務め、その魅力を伝えている。

 バッハとの出会いは中学3年のとき。たまたまチケットをもらい、コンサートに行った。美しい旋律に衝撃を受けた。

 バッハを究める学者になりたいと思い、7年かけて大学を卒業した後も定職に就かず、論文を書きながらアルバイトで生計を立てた。ライプチヒは91年に初めて訪問。バッハがオルガン奏者を務めたトーマス教会で牧師に直談判し、教会施設に泊めてもらい、史料を読みあさった。

 挫折続きの人生だったと語る。30代半ばになり「バッハは趣味にしよう」と就職したものの、うつ病を患って退職。生活保護も受けた。

 転機は97年。窮状を聞いたドイツ人の友人たちが航空券を送ってくれた。「自分にはバッハしかない」と決意を固め、再びライプチヒに渡り、音楽祭の準備を手伝った。

 2001年、日本人初の財団職員に。翌年に航空会社客室乗務員の玲子さん(47)と結婚、トーマス教会で式を挙げた。「バッハからのご褒美だった。今後も『バッハの宣伝マン』として頑張ります」。富山市出身、52歳。

 (SANKEI EXPRESS

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