ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
国際
サッカーでも…反日「半狂乱」の韓国 海外無反応にいらだち隠さず
更新
反日、韓国の暴走が止まらない。ソウルで7月28日に行われたサッカー東アジア・カップの日韓戦で、韓国応援団「赤い悪魔」が「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた巨大な横断幕を掲げた。この問題について、日刊紙、スポーツ京郷(電子版)は翌29日、「現場メモ」欄で過熱した応援の様子を伝えている。
「キックオフ直前、愛国歌(韓国の国歌)が鳴り響くとすぐに大型太極旗(韓国の国旗)が揚がった。日本を刺激するため(豊臣秀吉による日本の侵攻軍を破った)李舜臣将軍と(伊藤博文を暗殺した)安重根義士の顔が描かれた大型の幕も観覧席を覆った」と描写。「引き続き意を決したように横断幕を広げた」という。この横断幕は、日本側の抗議を受けた大韓サッカー協会によって撤去させられたハーフタイムまで掲げられ続けた。
この行為について、日本メディアが一斉に報道。菅義偉官房長官(64)は「極めて遺憾だ」と述べ、下村博文文部科学相(59)も「民度が問われる」と発言するなど波紋を呼んだ。
大韓サッカー協会は7月31日、東アジア連盟に対し「日本の応援団が試合開始直後、大きな旭日旗(きょくじつき)を掲げて韓国応援団を刺激したのが発端」と反論する文書を提出。「旭日旗は、韓国国民にとっては歴史的な痛みを呼び起こす象徴だ」と説明している。
旭日旗をめぐっては主要紙、朝鮮日報(電子版)が7月30日、「『旭日旗』は見て見ぬふりの日本政府・メディア」と題し、「日本のメディアは自国のサポーターが帝国主義による侵略の象徴である旭日旗を使って応援していたことについては一切報道していない」と非難した。
旭日旗に対し、海外で韓国だけが問題視している現実にもいらだちを隠さない。主要紙、中央日報(電子版)は8月1日、「韓国の国民なら、競技場で旭日旗が堂々とはためくのをみると怒りがこみ上げてくるはずだ。しかし現実は冷静だ。国際社会では旭日旗に対し『何が問題なのか』という雰囲気だ」「現在、日本の海上自衛隊旗として使われている。このため国際社会では『もう一つの国旗』程度と認識されている」と、韓国側に勝算がないことも指摘している。
主要紙、東亜日報(電子版)は7月31日、「スポーツを国粋主義で汚すな」と題する社説で、日韓両チームの応援について「どちらも相手への配慮を欠いた軽薄な行動だった」とし、「歴史的な悪縁が絡み合っている韓中日間では、相手国民の感情を刺激することがないよう、格別な注意を払うべきだ」と自制を促している。
一方、朝鮮日報(電子版)によれば、今回問題となった横断幕は2010年10月、ソウルで行われたサッカーの日韓親善試合でも同様のものが掲げられていたが、そのときは問題にならなかったという。
「サッカー場は危険な火薬庫も同然だ。自制できず極端にほとばしる感情が火薬に火を付ける」とした上で、「韓日関係は今『がけ』すれすれの所を歩いている。両国間には独島(日本名:竹島)、歴史教科書歪曲(わいきょく)問題、日本の改憲と軍事大国化の兆し、相次ぐ慰安婦関連の妄言、日本の政治家による靖国神社参拝など、問題が幾重にも重なっている」とし、サッカーをめぐる、いざこざが大きな争いごとに発展する可能性を示唆した。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)も8月1日、この問題を「日韓が非難合戦」というタイトルで取り上げ、「現在、日韓両政府の間では緊張が高まっている」「韓国政府は依然として、安倍(晋三)氏が示す強いナショナリズムや、過去における日本の近隣諸国侵略を糊塗(こと)しようとするような日本政治家の発言を警戒している」といった日韓衝突の背景についても触れている。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)