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スカイプ進化の先は“3Dテレビ電話” 驚愕の新技術で通信革命なるか

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スカイプ進化の先は“3Dテレビ電話” 驚愕の新技術で通信革命なるか

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 2003年に欧州ルクセンブルクから登場したインターネット電話「スカイプ」が、パソコンのモニターを使った従来のテレビ電話の技術を進化させ、通話相手が画面から飛び出してくるかのような“3D(立体)テレビ電話”の技術を開発したことが8月29日までに分かった。実用化はまだ先になりそうだが、将来は専用眼鏡なしでスマートフォン(高機能携帯電話)でも楽しめるようになるという。米グーグルが開発した現実世界とネットの世界を融合する眼鏡「グーグルグラス」同様、SF映画の世界を現実化する驚愕(きょうがく)の新技術だ。

 複数カメラで被写体撮影

 「われわれは、3D映像をみることができるテレビやパソコンのモニターを多くの人々が買い求めるのを見てきたが、(被写体を)3D映像として撮影し、楽しめる機器はまだ登場していない…」

 11年にスカイプを買収した米マイクロソフト(MS)のマーク・ジレット本社副社長(スカイプ部門)は、今回の“3Dテレビ電話”技術の開発に至るきっかけなどをこう説明した。

 スカイプは29日に会社設立10周年を迎えた。これを受け、ジレット氏は英BBC放送のインタビューに応じ“3Dテレビ電話”の構想などについて明かした。

 具体的には「パソコンのモニター上に複数のカメラを設置し、被写体を正しく測定し、正しいアングルで撮影」(ジレット氏)することで、被写体を3D化し、相手のパソコンのモニターに映し出す仕組みで、既に研究室でこうした技術についても実験済みだと説明した。

 とはいえ、3D映像の将来性を危惧する声も少なくない。

 米ディズニー傘下のスポーツ専門テレビ局ESPNは今年6月、3D放送の年内打ち切りを発表。当のBBCも7月、11年から行っていたテレビドラマの3D放送を、人気のなさから11月に休止すると発表した。

 しかし、3D映像のすごさで大ヒットしたハリウッドのSF映画「アバター」(09年)を手掛けたジェームズ・キャメロン監督(59)はBBCに「将来、専用眼鏡が必要なくなれば、すべての娯楽コンテンツ(内容)が最終的に3D化されることは必然である」と断言。3D衰退論を一蹴した。

 実際、6月には、ロシア・サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で上演されたバレエ「白鳥の湖」が、世界50カ国の映画館に3Dで生中継され、話題を集めたが、このバレエを3Dの映像技術で撮影したのはキャメロン監督だった。

 「最終的にスマホ対応」

 こうした催しなどを追い風に、ジレット氏は「あなたが専用眼鏡が必要ない3D携帯電話で会話する日がくることを私はイメージできる。3D技術は、テレビやパソコンで今よりもっと浸透し、スマホは最終的に(3D技術を使った)ビデオ電話のやり取りになるだろう」と予想した。

 全世界での登録利用者が6億6000万人を突破したスカイプ。BBCは「(3Dではなく)最高の会話ツールをめざし、電話と戦い続けるべきだ」との元幹部の声も紹介しているが、“3Dテレビ電話”が実現すれば、新たな通信革命が起きるのは間違いない。(SANKEI EXPRESS

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