SankeiBiz for mobile

【逍遥の児】おくいずも女子旅

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのトレンド

【逍遥の児】おくいずも女子旅

更新

 「神話が息づいています。命を育む食の幸、豊かなふるさとです」

 島根県雲南市からやってきた速水雄一市長がにこやかに語った。

 秋の宵。東京・大手町のレストラン。奥出雲の魅力を紹介するイベントが開かれた。企画したのはオーナー店主、嶋啓祐さん(50)。

 「奥出雲を旅して、一発で好きになった。新鮮でおいしい食材を仕入れています。味と人情にひかれて、応援しているんです」

 雲南市には須我神社が建つ。須佐之男命(すさのおのみこと)は八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して、稲田姫を妻とした。新妻のため、すがすがしい地を選び、宮を造営した。そのとき、詠んだ和歌。

 八雲立つ 出雲八重垣妻ごみに

 八重垣つくる この八重垣を

 4年前、わたしは須我神社に参拝した。宮司のすすめで、山の中腹にある奥の宮まで足を伸ばした。険しい参道。あえぎながら、登る。ひと息いれよう。ふりかえった。眼下に白い雲。何層にも重なって、もくもくとわいているではないか。ああ、この情景を詠んだのか。神話の世界が現代によみがえったかのようだった。

 さて、イベント。雲南市職員、鈴木佑里子さん(35)と会った。彼女は「おくいずも女子旅つくる!委員会」のメンバーだ。笑顔で話す。

 「ターゲットは旅好きな女子。委員会も全員女子でやろうって」

 まずは、奥出雲の魅力を知ってもらいたい。女性による女性のためのフリーペーパー「Okutabi」を企画、発行している。キーワードは「心も体も美人になる旅」。日本の原風景。美肌の湯。美食の店。そして奥出雲で活躍する快男子「オクメン」を紹介する。

 「旅のコースは、わたしたちが考え、現地を訪ね、選んでいます。実は写真のモデルも自前なんです」

 鈴木さんは大阪の大学を卒業してふるさとに帰ってきた。結婚。2児の母となった。

 「神話の舞台が目の前にある。稲が美しく実っている。共に生きていく暮らしが、日々、紡がれていく。神話のふるさとに生まれた幸せを子供にも伝えています」(塩塚保/SANKEI EXPRESS

 ■逍遥 気ままにあちこち歩き回ること。

ランキング