ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
エンタメ
真剣に向き合うヒロインに共感 柳楽優弥、吉倉あおい 映画「ゆるせない、逢いたい」
更新
繊細な感情を表現してみせた吉倉あおいさん(左)と柳楽優弥(やぎら・ゆうら)さん(右)=11月7日、東京都渋谷区(野村成次撮影) 「デートレイプ」が社会通念上の「強姦」と違うのは、被害者と加害者が恋人同士だったり、親しい関係にある点だ。被害者が加害者に好意を抱いているというアンビバレントな思いに目をつけたのが、金井純一監督の商業映画デビュー作「ゆるせない、逢いたい」だ。
被害者の女子高校生・はつ実に映画初主演の吉倉あおい(18)、古紙回収業のアルバイトをしている加害者、隆太郎には3年ぶりの主演となる柳楽優弥(やぎら・ゆうや、23)が扮した。2人は交際目前だ。ある日、はつ実は、弁護士の母親、恵子(朝加真由美(あさか・まゆみ))と口論になり携帯電話を壊してしまう。はつ実と連絡がとれなくなった隆太郎は「嫌われた」と勘違いし…。
吉倉は身も心もボロボロとなったはつ実が勇気を出して自分の気持ちを整理していく過程に感銘を受けたそうだ。「私は『自分の身に起きたつらいこと、悲しいことに真剣に向き合っていく』が人生のモットーです。だからはつ実に共感できました」。
万が一、デートレイプの被害者になったら、「はつ実のように向き合ってほしいという気持ちです」と語った。一方、柳楽は「事件の当事者ではないから表現に迷いがあった。場面、場面で監督や吉倉さんに相談し、加害者の気持ちはどうだったのだろうかと確認し合いましたね」と振り返った。
弁護士然とした恵子がデリケートな話を複雑にし、気持ちの整理がつかない2人を苦しめたという見方もあるが、「はつ実も好奇心旺盛な時期だから、女親が心配するのはよく分かります」と吉倉は前向きにとらえた。柳楽は「自分も檻に入った窮屈な状況。今、23歳。役者が通る道なのかな」とポツリ。納得のいく演技ができていないという自分を隆太郎の葛藤に重ねた。公開中。(文:高橋天地(かたくに)/撮影:野村成次/SANKEI EXPRESS)
※映画紹介写真にアプリ