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「ワイルド・スピード」凄腕ドライバー役が事故死 スピード出し過ぎか

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「ワイルド・スピード」凄腕ドライバー役が事故死 スピード出し過ぎか

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 違法路上レースを題材にした人気カーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズや硫黄島の戦いを米国側から描いた映画「父親たちの星条旗」などへの出演で知られる米国の俳優、ポール・ウォーカーさん(40)が11月30日、米ロサンゼルス近郊で車の衝突事故で死亡した。

 2001年から始まった「ワイルド・スピード」は、今年第6作が公開され、現在第7作の撮影が進行中だった。映画を地でいくような若いスター俳優の突然の死に、ショービジネス界は深い悲しみと驚きに包まれている。

 友人の車に同乗

 ロイター通信などによると、30日午後3時30分(日本時間1日午前8時30分)ごろ、米カリフォルニア州南部のサンタクラリタで、ウォーカーさんが助手席に乗り、友人が運転していたポルシェが道路脇の街灯と木に衝突して炎上。速やかに消火活動が行われ、2人は救出されたが既に死亡していた。地元警察の調べでは、スピードの出し過ぎが原因とみられる。

 ウォーカーさんは、自身が関係する慈善団体「リサーチ・ザ・ワールドワイド」によるフィリピン台風被災者支援を目的としたチャリティーイベントに向かう途中で、事故現場はイベント会場の約300メートル手前だった。ウォーカーさんの代理人は事故後、「ポール・ウォーカーが悲劇的な自動車事故で命を落としたと認めなければならない現実に直面し、心が押しつぶされそうです」とコメント。

 「ワイルド・スピード」の配給元のユニバーサル映画も「ポールは私たちファミリーの中で14年間、間違いなく最も尊敬されてきたメンバーだった。彼を失った損失の大きさは私たちにとってもファンにとっても計り知れない」とする声明を発表した。

 共演者ら哀悼

 ロブ・コーエン監督(64)の「ワイルド・スピード」はロサンゼルスを舞台に路上カーレースに大金を賭ける若者たちの生態を描いた映画。ウォーカーさんは、凄腕ドライバーで実はある事件を追う潜入警察官という主役のブライアン・オコナー役で出演していた。

 米国の路上レース文化にのっとり、「スポーツコンパクト」と呼ばれるカテゴリーの日本車(トヨタ・スープラ、日産・スカイライン、ホンダ・インテグラ、マツダ・RX-7など)が数多く映画に登場する。ウォーカーさん自身、実生活でも大の車好きで、スカイラインGT-Rを所有していた。ウォーカーさんは未婚だったが、1998年に当時のガールフレンドとの間にもうけた一人娘のメドウさん(15)がいる。

 「ワイルド・スピード」での共演者のヴィン・ディーゼルさん(46)は「信じられない。彼がいないワイルド・スピードなんてありえない。ご遺族におくやみ申し上げる」と語った。また、友人の米女優、歌手のアリッサ・ミラノさん(40)はツイッターで「いやよ、ポール。いや、いや、いや。天使と一緒にゆっくり休んでね。かわいいあなた」と哀悼の意を表した。

 ウォーカーさんの最新作「アワーズ」の今月(12月)中の全米公開が迫る中での、突然の悲劇だった。(SANKEI EXPRESS

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