【フィギュア】団体 女性SP3位 「これが五輪」真央転倒、リセット誓う
更新演技直前の6分間の調整では、3回転半のタイミングが合わず、「気持ちが揺れたままで本番を迎えてしまった」。滑走順も追い打ちをかけた。前に滑った地元の15歳、ユリア・リプニツカヤの好演技に場内が異様な熱気に包まれ、「気持ちを通常の状態に持っていけなかった」という。佐藤信夫コーチ(72)は「慣れない団体というのもあったのかも」と、察した。
団体でのフリー進出は決めたが、まさかのブレーキでメダル争いは厳しくなった。
「ごめんなさい」
「『ごめんなさい』という感じ」。責任を背負い込む浅田がリンクサイドに戻ると、フリーを滑る予定の鈴木明子(28)が背中をなで、日の丸を掲げて応援していた町田樹(たつき、23)も声をかけた。
「あれだけ練習してきてこの演技。(不安が)出てきた」と、弱気の声まで漏れた。この日後塵(こうじん)を拝したリプニツカヤやライバルの韓国、金妍児(キム・ヨナ、23)と悲願の金メダルをかけて闘う個人種目は19日に始まる。
「まだ時間はある。同じ繰り返しがないように調整したい」。一度リセットして、自信を取り戻す時間は、幸いにも残っている。(SANKEI EXPRESS (動画))


