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【フィギュア】「やった!」感謝の滑りで初V 鈴木明子、ソチへ
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演技を終え、ガッツポーズで総立ちの観客の拍手に応える鈴木明子=2013年12月23日、埼玉県さいたま市中央区・さいたまスーパーアリーナ(古厩正樹撮影) ≪全日本 村上2位、浅田3位≫
フィギュアスケートのソチ冬季五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権最終日が23日、さいたまスーパーアリーナで行われ、女子は28歳の鈴木明子(邦和スポーツランド)が合計215.18点で初優勝し、2大会連続の五輪出場を決めた。村上佳菜子(中京大)が202.52点で2位、3連覇を狙った浅田真央(中京大)が199.50点で3位となった。安藤美姫(新横浜プリンスク)は171.12点の7位に終わった。
総立ちの観客の拍手が鳴り止まない。演技を終えた鈴木は感極まったように両手で顔を覆い、大きなガッツポーズで喜びを表した。
最終組の2番目。新調した白い衣装で登場すると、冒頭の3回転からの3連続ジャンプを決め勢いに乗った。中盤のステップでは会場から拍手が起こり、後半の3回転も次々に着氷。スピード感たっぷりのスパイラルから最後の3回転を決めると、小さくガッツポーズ。前日のSPに続き、この日のフリーもノーミスで滑り切った。
「支えてくれた方々に感謝して滑りました。この演技ができてよかった」
小学校6年のときに初めて出会い、「すっかり長いお付き合い」という長久保裕コーチとリンクサイドでしっかりと抱き合った。「お前の演技で初めて泣けたよ」と声をかけられると、「『やった!』って思いました」と、笑顔が弾けた。
現役最後と決めた28歳で迎えた五輪シーズン。15歳で初出場した全日本はこれで13回目。4年前は2位でバンクーバー五輪代表の座を射止め、昨年は4位に沈み、滑りを見直す契機になった。そして、最後の全日本で、「今季初めて満足できる滑りができて、本当に幸せ」という瞬間を味わった。
この日は、これまでほとんど試合会場に姿を見せることがなった母のケイ子さん(63)が、愛知県豊橋市内で営む飲食店を休んで駆けつけた。「最後の全日本なので。長く続けてくれて楽しませてもらいました」と、リンクで舞う娘の姿を胸に刻み込んだ。
地元を離れ、仙台市の東北福祉大学に進学した10年前の夏、摂食障害になった。その時、支えてくれたのが母だった。
「食欲が少しずつ戻り、母が作ってくれた料理を食べる私を見て、母が泣いていた光景は今も鮮明に覚えています」
本紙連載中のコラム「鈴木明子のHAPPY SKATING」で、こう感謝の言葉をつづっている。
大会前のコラムでは、「(表現力を示す)演技構成点がミスをしたときでも、高く評価されていることが自信になっている」と、手応えを示していた。
五輪本番よりも激戦かもしれない全日本を制した“女王”としてソチのリンクに立つ。
≪安藤落選 高橋滑り込む≫
日本スケート連盟は12月23日、五輪代表選手を発表した。女子は鈴木明子、浅田真央、村上佳菜子の3選手。男子は、前日に全日本選手権を制した羽生結弦(ANA)、2位の町田樹(関大)、5位の高橋大輔(関大大学院)を選んだ。3位の小塚崇彦(トヨタ自動車)は代表を逃した。(SANKEI EXPRESS)