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旅行介助 検定で必要知識学ぶ

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旅行介助 検定で必要知識学ぶ

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旅行介助ガイド検定の問題例=2014年3月1日現在  高齢者や障害者の旅行に付き添うときに必要な知識を問う「旅行介助ガイド検定」を、介護福祉士や看護師らがつくるNPO法人が始めた。「車いすの人に話し掛けるときは目の高さを合わせる」といった知識を身につけてもらい、体の不自由な人に安心して旅行を楽しんでもらうのが狙い。実際に観光地を回る「現場講座」も好評だ。

 51人受検、34人合格

 2013年11月24日、東京・上野のアメヤ横丁や浅草を50~60代の男女8人が交互に車いすに乗りながら観光した。これは、旅行介助ガイド検定と併せて開かれた現場講座。前日の検定を受けた人や、もっと知識を身につけたいという介助経験者が参加した。

 「長い坂道を下りるときは、車いすを後ろ向きにして介助者がゆっくり後ずさりすると、車いすに乗っている人は安心」「人の多い観光地では、座高の低い車いすは周囲から見えにくいので本人も怖い」。参加者は車いすの人の視点も確認しながら観光地を回った。

 検定はNPO法人「ジャパン・トラベルボランティア・ネットワーク(JTVN)」(東京)が13年5月に初めて都内で実施した。正誤問題100問と記述式3題で解答時間は1時間。11月に第2回があり、これまで介護施設や旅行業界で働く51人が受検、34人が合格した。

 外出諦める高齢者へ

 JTVN代表のおそどまさこさん(64)は、旅行会社を経営していた経験を生かして約20年前から、1人では移動が難しい高齢者や障害者の旅行を企画。高齢者に介助者を紹介する活動を続け、著書も多数ある。山梨県北杜市の自宅で92歳の母親の介護もする。

 「介助する人がいないので外出を諦めている高齢者と、一緒に旅を楽しめる人を増やしたい。将来は古里やお墓参りに同行できる人も育てたい」とおそどさんは語る。

 検定前には、実際にあった例を基に対応を考える集中講座も開かれる。例えば「空港で待ち合わせた車いすの障害者が靴を履いてこなかったらどうするか」。この障害者は靴を忘れたわけではなく、足が曲がっていたので靴が履けなかった。「こういう時は靴下を重ねばきしたりタオルや新聞でくるんだり、と臨機応変に解決方法を考えてほしい」とおそどさん。

 第1回の検定に合格した東京都在住の介護福祉士、青木千鶴子さん(60)は昨年(2013年)11月、東京・浅草の現場講座に参加した。人混みで車いすを押したとき「できるだけ流れに逆らわず、周囲に声を掛けながら進めばいい」と実感したという。訪問介護の仕事では、近所の買い物など通い慣れた場所に付き添うことがほとんど。「現場講座は、初めて行く場所でどう対応すればいいか学ぶことができた」と話している。(SANKEI EXPRESS

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