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【冷静と情熱のあいだ 髙橋大輔】全て一新 今後のことは焦らずに

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【冷静と情熱のあいだ 髙橋大輔】全て一新 今後のことは焦らずに

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 エネルギーの残量が少なくてガス欠寸前だったけれど、なんとかエンストせずに滑り終えた、という感覚。ソチ入りしてからは、自分の残りのパワーは本番の2分50秒(ショート)と4分半(フリー)のためだけに残そうと、公式練習で勝負したり、普段もピリピリしたりして、消耗してしまわないようにしていた。自分のパワー残量を見極められていた点は冷静だったのかもしれない。試合後は何も残っていなかった。

 「思う自分」に追いつけず

 今季はケガよりもモチベーションの上がらないメンタルがキツかった。3年前から、果たして五輪シーズンまでトップでいられるのか不安が大きく、今季に入るとき、ここまでやれたことにひと安心してしまって、その先に気持ちを持っていけなかったからだと思う。日本代表に選ばれてから、自分に厳しく変わろうと決意したのに、やっぱり自分の思う自分に追いつけない自分がもどかしかった。

 その全ての蓄積が今回の結果に出た。ケガのせいではない。ケガをしたのも、ケガをするような体になったのも、練習の方法、日々の過ごし方も含めて全て自分のしてきた結果。僕は昨季からなかなか勝てない現実を知りつつ、「いやまだまだ、まだできる」とどこかで認めたくない自分がいた。でも今回、あからさまに現状を突きつけられて、さすがに受け入れざるを得ない限界を感じている。

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