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「若者らしくない」20歳 70歳役で自分らしさ 映画「怪しい彼女」 シム・ウンギョンさんインタビュー

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「若者らしくない」20歳 70歳役で自分らしさ 映画「怪しい彼女」 シム・ウンギョンさんインタビュー

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「祖父母と過ごした時間が少なく、あまり思い出がありません」と残念がる、女優のシム・ウンギョンさん=2014年5月13日、東京都千代田区(大橋純人撮影)  韓国で大ヒットした「サニー 永遠の仲間たち」「王になった男」への出演が引き金となり、一躍、若手実力派の一角に食い込んだシム・ウンギョン(20)。新作のロマンチックコメディー「怪しい彼女」(ファン・ドンヒョク監督)では、不思議な力が働き、突如20歳の容姿に戻ってしまった「意地悪ばあさん」という、実に想像し難い人物を演じきった。「よく周囲からは『言葉遣い、しぐさ、行動があまり若者らしくない』といわれます」。役作りではそんな自分らしさを存分にぶつけたそうだ。

 残念な思い出も…

 外見こそ愛くるしい20歳の女の子だが、ひとたび口を開けば、なまり丸出しの、歯にきぬ着せぬ物言いで、うっかり近づいた相手はたちまち徹底的にやりこめられてしまう。人の意見など聞く耳を持たず、わが道をどんどんと突き進み、盛り場でマイクを握れば、プロ顔負けの堂々たるパフォーマンスでこれまた周囲の度肝を抜く。それもそのはず。本当の年齢は70歳、名前はオ・マルスン(ナ・ムニ)。街の写真館で撮影した際、なぜか外見だけが20歳になってしまったのだ。女手ひとつで子供を育て、自由な生き方ができなかった彼女は、オ・ドゥリ(シム)として新たな人生を切り開いていく決意をしたが…。

 「私もふと『過去に戻ってみたいな』と考える瞬間があります。私は子役として活動してきたので、学生時代に友達と遊んだという思い出があまりなかったからです」とシム。ただ、過去の残念な思い出は光の当て方で違ったものにもなり得ると心得ており、後になってから「自分が成長するにはいい機会だった」ととらえ直すことができれば、いつかきっと幸せになれると信じて、思うままにならなかった過去と向き合ってきたという。

 大人へ「一歩」

 「サニー 永遠の仲間たち」「怪しい彼女」の撮影では、コメディーで要求される演技の難しさを思い知らされた。例えば泣く演技。「悲しい気持ちに浸って泣くことに加え、そこに人を楽しませるという要素も求められます」。緻密に計算し尽くしたコメディアンのパフォーマンスのすごさを実感した。

 「ヒットメーカー」と呼ばれるようになった今、「サニー」撮影時に比べ、仕事に臨む心構えも変わったのでは?

 「当時の私は幼かったですからね。その後、米国に留学し、3年ぶりに撮影したのが『怪しい彼女』です。たくさん人生を考えましたし、考え方の幅も広がりました。『怪しい彼女』の撮影を経て、私は間違いなく大人の女優としての一歩を踏み出すことができました」

 本作では、ライブに臨んだオ・ドゥリが吹き替えなしで情感たっぷりに美しい歌声を披露した。8歳から13歳まで声楽を習っていたシムは「役立ちましたね」と手応えを感じ、歌うことへの欲も出てきた。「近くボーカルトレーニングを受けるんです。猛練習を積んで、もし機会があればアルバムを出したいな」。7月11日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:大橋純人/SANKEI EXPRESS

 ■Shim Eun-Gyeung(沈恩敬) 1994年5月31日、韓国生まれ。主な映画出演作は、2007年「ヘンゼルとグレーテル」、10年「クイズ王」、11年「ロマンティック・ヘブン」(大鐘賞映画祭助演女優賞)「サニー 永遠の仲間たち」、12年「王になった男」など。テレビドラマは、06年「春のワルツ」「ファン・ジニ」、07年「太王四神記」など。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2014年7月16日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

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