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【垣花正のハッピー日記】「キョンシー」 日中ホラーのおそるべき融合
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【垣花正のハッピー日記】ニッポン放送ラジオパーソナリティー、垣花正(かきはな・ただし)さん(ニッポン放送提供) 見ようか、見まいか迷っていた映画をついに思いきって見ました。「キョンシー」って映画です。
キョンシー自体はご存じの方が多いと思います。死んだ人間がよみがえり、腕を前に出してピョンピョン跳ねて追いかけてくる中国版ゾンビです。1980年代「霊幻道士」シリーズでブームとなり、学校じゃみんなキョンシーごっこ。
今回なぜ見るのをためらったか。チャイニーズホラーの代表キョンシーは、今までコメディータッチで描かれてきました。しかし最新作はひたすら怖い、リアルなホラーらしいのです。それってキョンシーじゃないじゃない! しかし、私はホラーも好きなんです。見て、ラジオで報告しましたよ。薄気味悪い集合住宅が舞台で、そこに双子の女性の霊が住みついているんです。長い黒髪に白い服。どこか「リング」の貞子に似ている。まるでジャパニーズホラーなんです。それもそのはず、ホラーの鬼才、清水崇さんが製作に名を連ねていました。
双子の霊が前半ぐいぐいひっぱり恐怖を募らせ、肝心のキョンシーがなかなか出てきません。ついに出てきたキョンシーはエルム街のフレディを思わせるグロテスクな顔とフランケンシュタインばりの屈強さ。しかもなんと双子の霊がキョンシーの肉体に憑依(ひょうい)する、まったく意外過ぎる展開。するとピョンピョン跳ねる体の硬いコミカルさはみじんもなく、ひたすら強く、速く、ついには手足を駆使して壁まで登る。まるでスパイダーマンのような動き。そうチャイニーズホラーとジャパニーズホラーの融合はなんと、ハリウッドだったということ! うむ、やはり微妙でありました。見ようか見まいか迷ってしまった方。ご安心ください。劇場公開は終了しています(笑)。(ニッポン放送アナウンサー 垣花正/SANKEI EXPRESS)
「垣花正あなたとハッピー!」(月~金曜、午前8:00~11:30)AM1242 ニッポン放送でオンエア中
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