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原作とはひと味違った仕上がりに 本田翼、東出昌大 映画「アオハライド」
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「次は兄妹を演じてみたい」と語った本田翼さん(左)と東出昌大(ひがしで・まさひろ)さん=2014年11月30日、東京都港区(宮崎瑞穂撮影) 人気モデルの本田翼(22)と若手実力派の東出昌大(ひがしで・まさひろ、26)が、咲坂伊緒(さきさか・いお)の人気少女漫画「アオハライド」(『別冊マーガレット』で連載中)を実写映画化した同名の青春ラブストーリーでダブル主演した。監督を務めたのは、「青春物語」と聞けば思わず食指が動くという三木孝浩(40)。近作では「僕等がいた」や「ホットロード」といった他の少女漫画についても、実写映画化に力を注いできたのは周知の通りだ。
本田はSANKEI EXPRESSのインタビューで「原作の『アオハライド』が大好きで、ずっと以前から力を入れて読んできました。原作には大勢のファンがいますので、私は常にプレッシャーを感じながら撮影に臨みました。台本には原作に描かれた部分とそうでない部分とがすてきな具合に混じり合っていて、映画はひと味違った仕上がりになりました」と映画版の魅力に触れた。一方の東出は「少女漫画を読み慣れていない僕ですが、原作はスタイリッシュな作品だと感じました。主人公の2人は、変な駆け引きをせず、失敗しても負けずに困難に立ち向かい、真っすぐに青春を駆け抜けていく。実写化されても、そのスタイリッシュなテイストに変わりはありません」と力を込めた。
中学1年のころ、双葉(本田)と洸(東出)は互いに淡い恋心を抱いていたが、ある日、洸は双葉に別れも告げぬまま、家庭の事情で長崎県の中学校へ転校してしまった。高校2年の春、2人は再会し、高校では同じクラスとなったが、双葉はどこか変わってしまった洸に戸惑う。ただ、クールでそっけない洸の言動から時折顔をのぞかせる優しさに触れ、次第に洸にひかれていく。ほどなく洸の空白の4年間を知る少女(高畑充希)が現れて…。
アオハライドとは「青い春(アオハル)に乗っていく(ライド)」といった趣旨の造語で、双葉たちが失敗してはどん底から立ち上がり、果敢に困難に立ち向かっていく純粋で真っすぐな青春模様を捉えた象徴的なワードだ。映画版もそんな年頃のライブ感を大切にした作りとなった。その地ならしとして、本田や東出ら高校生を演じた共演者たちは、お互いにため口で意思疎通を図り、円滑な人間関係を構築していくことを申し合わせた。「監督が言うんです。『普段のみんなが青春をしているさまはおのずと映像の中に映り込んでしまうからね』とね。結果的に全体として本当に仲良さそうに映っていましたよ」。東出は満足気だ。
本田はほとんど役作りをしなかったそうだ。「原作を読み込んでリハーサルに臨んだんです。でも監督は『そんなに双葉のキャラクターっぽく演技しなくていいよ』とアドバイスをくれました。監督の説明は『翼の中に双葉を見つけたから無理に色を付けなくていい』というものでした」。「すごい人見知り」を自認する本田が仲良しの友達にだけ見せる天真爛漫(らんまん)な部分が実にうまく切り取られている。
これに対し、東出は洸の心の傷をしっかりと理解し、自分のものとしたうえで撮影に臨んだ。「実体験で親を亡くしているのが僕と洸の共通項かな。かけがえのないものがこの世からなくなってしまうのは精神的にきついものです。ただ洸の場合、親の死が全部、自分の責任だと感じているところが違います」
本田と東出は前作「すべては君に逢えたから」で共演したが、現場で一緒に演じたのは本作が初めて。東出は女優・本田をこう評価する。「独特の感覚を持っていて、すぐに役の中に入っていけるタイプ。それは役者にとってすごい大事なことです。僕は頭でっかちになりがちで…」。
本田は即座に切り返した。「彼にはいつも監督と相談しているイメージがあるんです。真面目なんだとは思うけれど、言ってしまえば、私とまるでタイプが違う。今後はラブストーリーの話があってもやりたくないよね?」。東出は苦笑いを浮かべ、小声で応じた。「やりたくない。けんかの絶えない兄妹がいいんじゃない?」。12月13日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮崎瑞穂/SANKEI EXPRESS)