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アンジー批判、「007」経費削減…バレた サイバー攻撃のソニー 不適切メール流出
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米業界誌主催のイベントで話をするアンジェリーナ・ジョリーさん。会場ではソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)のエイミー・パスカル共同会長とばったり出くわし、気まずい空気が=2014年12月10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス(AP) 米映像メディア大手、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)のサイバー攻撃による被害が拡大している。北朝鮮によるとみられるハッキングでインターネット上に流出した情報の中には米女優、アンジェリーナ・ジョリーさん(39)への悪口や、人気スパイ映画「007」最新作が予算オーバーに直面していることなどを記した社内メールのやり取りが含まれており、それが13日までに米メディアにより報道されたためだ。米CNN(電子版)は、「甘やかされた小娘」と批判されたジョリーさんがイベント会場でSPEのエイミー・パスカル共同会長(56)に冷ややかな視線を投げかける写真を掲載した。芸能界を敵に回してしまったダメージは深刻なようだ。
英紙テレグラフ(電子版)などによると、ジョリーさんに関し漏れたのは、映画「ノーカントリー」(2007年)でアカデミー賞作品賞を受賞した米映画プロデューサー、スコット・ルーディン氏(56)が旧友でもあるパスカル共同会長に送ったメールの中身。ルーディン氏はSPEのもと、ジョリーさん主演の大作映画「クレオパトラ(原題)」を企画しているが、「彼女はほとんど才能がない、甘やかされた小娘」「この映画を18カ月も棚上げして自分の映画を撮っていた。エゴ丸出しだ」などとジョリーさんを痛烈に批判している。
CNNは13日、米業界誌ハリウッド・リポーターが米時間の10日に開催したイベントで、ジョリーさんを見つけたパスカル共同会長が彼女に駆け寄ってハグする映像を電子版に掲載。パスカル共同会長は謝罪の表情を浮かべていたが、ジョリーさんは凍りついたような冷たい表情だったとその場の険悪な雰囲気を伝えた。
社内メールで批判されたスターはジョリーさんだけではない。米ニュースサイト「ゴーカー」は、米俳優、ケビン・ハートさん(35)がソーシャルメディアで映画を宣伝するのに300万ドル(約3億5400万円)のギャラを上乗せするよう求めてきたとして「面と向かって彼を売春婦とは呼ばないが、彼は売春婦だ」と批判するSPE重役の電子メールを暴露。ハートさんは写真共有サイト「インスタグラム」で「私は自分をブランドだと考えており、会社側にいいように利用される気はない」と反論した。
被害は個人だけでなく、作品にも及んでいる。「007」最新作を製作する映画スタジオMGMのジョナサン・グリックマン社長(45)が共同配給を手掛けるSPE側に送っていた電子メールの数々も判明。この中でグリックマン社長がこのままでは映画製作費が3億ドル(約354億円)を超え史上最高額になりかねないとして、「ローマの別荘での撮影? 夜のシーンだからロンドンで行うように」「列車の上で闘う場面は車両を4台から3台に」「雨中のクライマックス・シーンは特殊効果を使ってコストを削れ」などと経費削減を事細かに指示していたことが明るみに出た。
さらにサイバー攻撃の引き金になったとされるコメディー映画「ザ・インタビュー」についても、ソニーの平井一夫社長(53)が9月末にパスカル共同会長に送ったメールで、米国以外で公開するバージョンには爆発で死亡する北朝鮮の金正恩第1書記(31)の顔を入れないよう要求していたことが報じられた。
現状では、連日の報道による映画の宣伝効果よりも、漏洩(ろうえい)した情報による社会的打撃の方が数段大きいようだ。(SANKEI EXPRESS)