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念願のアニメ声優に初挑戦 映画「オズ めざせ!エメラルドの国へ」 リア・ミシェルさんに聞く
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アニメ「オズ_めざせ!エメラルドの国へ」のアフレコに臨んだリア・ミシェルさん(ファインフィルムズ提供)。(C)2012-Dorothy_of_Oz,LLC_and_Summertime_Entertainment 長編ミュージカル・アニメーション「オズ めざせ!エメラルドの国へ」(ダニエル・サンピエール、ウィル・フィン両監督)では、米人気童話「オズの魔法使い」の後日譚が描かれている。主人公の少女、ドロシーの声を担当したのは、ミュージカル畑を長く歩いてきた実力派、リア・ミシェル(28)。世界中で大ヒットを記録した米テレビドラマ「glee/グリー」のレイチェル・ベリー役といえば、ピンとくる読者も多いだろう。SANKEI EXPRESSのメール取材に対しミシェルは「アニメーション映画に参加できる機会があれば挑戦したいといつも思っていました。初の作品がミュージカル映画の本作となり、とても光栄です」と喜びの気持ちを記した。
本作は、「オズの魔法使い」の原作者、ライマン・フランク・ボーム(1856~1919年)の子孫、ロジャー・S・ボームが手がけた小説をもとに製作された。15日に発表される米アカデミー賞ノミネートでは長編アニメ賞部門への選出が期待されている。
ドロシーと愛犬が故郷、米カンザスに身を落ち着けたのもつかの間、オズの国は邪悪な魔法使い、ジェスター(声・マーティン・ショート)に支配されてしまった。かつて一緒に旅したかかし(声・ダン・エイクロイド)、臆病ライオン(声・ジェームズ・ベルーシ)、ブリキ男(声・ケルシー・グラマー)が送ってきた「魔法の虹」に乗り再びオズを訪れたドロシーは、平和を取り戻すため、仲間たちとジェスターに立ち向かう。
幼少時代からアニメーション映画が大好きだったというミシェル。「ディズニー映画の新作はすべて見ました。『リトル・マーメイド』や『美女と野獣』が一番好きでした」。何度か映画化された「オズの魔法使い」は、しばしばテレビ放映されたため、自宅でよく見ていたし、好きな映画の一つだという。
念願の声優となり一番ワクワクしたのは、童心に返ることができたことだ。「アフレコの最中、ドロシー役の私が『トト』『魔女』と呼びかけると、『オズの魔法使い』を見ていた少女時代の自分の気持ちに引き戻される感じがしました。それは私がアイコン的な役をもらえたからだと思うし、ありがたいことでした」。
声優初挑戦ということもあり、幸いなことに周囲も協力的だった。アフレコで気をつけたことといえば、「いつでもきちんと声の調子に気を付けて、休みを十分とるようにすること。とにかくたくさんしゃべって、歌うからです」。
仕事に臨む態度は極めて明確だ。「いつも心がけているのは、リラックスして、ベストを尽くし、どんなことであっても、やっていることを楽しむようにすること」。シンプルだが、常にその状態を維持し続けることは凡人にはなかなか難しそうだ。ミシェルの本番に先立つ仕込みは入念そのもので、「歌うのであればしっかり準備します。きちんとしたパフォーマンスをできるように」と、確固たる信念を吐露した。
そんなミシェルの新年の抱負は、出世作「glee/グリー」で見せたイメージとはひと味違う自分の姿を見つけることにある。「2015年、『glee/グリー』はファイナル・シーズン(1月9日から全米で放送開始)を迎えます。その後、私は、楽しみながら女優として新たな活躍の場を模索したり、次のアルバムを作るつもりです」。1月10日、新宿バルト9ほかで全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)
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