SankeiBiz for mobile

【OMOTENASHI SELECTION 2014】金賞(11)INDUSTYLE TOKYO フレキシブルに伸縮 究極の着心地

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの経済

【OMOTENASHI SELECTION 2014】金賞(11)INDUSTYLE TOKYO フレキシブルに伸縮 究極の着心地

更新

伸縮性に優れたニットをドレスシャツに仕立てる縫製技術者。高品質なINDUSTYLE_TOKYOは多くの手作業を経て作られる=2015年2月13日(武田範夫撮影)  【金賞】

 ■丸和繊維工業株式会社 INDUSTYLE TOKYO

 体の動きに合わせてフレキシブルに伸縮するシャツがあったら、どんなにか楽なことだろう…そんな究極の着心地を実現したのが、INDUSTYLE TOKYOブランドのドレスシャツ。体に吸いつくような独特の快適感は、他の製品では決して味わえないものだ。伊藤哲朗常務は「生地にニットを用い、さらに動体裁断と呼ばれる革新的な技術を採用したことで実現できました」と説明する。

 ワイシャツなどのドレスシャツには、縦糸と横糸で織った生地(織地)を用いるのが常識とされてきた。これに対し、糸をループ状に編んだニット(編地)は、伸縮性に優れる半面で、アパレル製品に仕立てるのに熟練職人の手作業に依存する部分が多い。このため国内生産はコスト的に見合わず、今や日本国内で販売されるニット製品の国産比率は3%程度にまで落ち込んだのが現状。

 それに危機感を強めたのが、ニット製品のOEM(相手先ブランドによる生産)供給を基幹事業としてきた同社。深澤隆夫社長は「このままではニット製品の縫製技術が日本から消え去ってしまう。この火を消してはならないと思いました」と熱い思いを語る。

 その具体策として打ち出したのが、同社初の自社ブランドでもある着心地のよさを追い求めたニット衣料の商品化だ。このプロジェクト実現に大きな役割を果たした動体裁断は、機能系被服デザイナーの中澤愈氏が人間の皮膚分析をもとに考案したもので、立体裁断のさらに先を行く手法という。ただ、動体裁断手法でニット製品を作るには、身体の動きを考慮した複雑なパターン作りに加え、服として仕立てるための新たな縫製技術を開発しなければならなかった。この極めて難しい課題を克服できたのは、同社に半世紀に及ぶニット製品作りの技術蓄積があったからにほかならない。

 現在、INDUSTYLE TOKYOの品目は、ドレスシャツのほかスラックス、ジャケットなどへと着実に広がっている。その高い技術力は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公募した宇宙船内で着用する衣服に、この技術を用いた同社製ポロシャツが選ばれたことが証明している。INDUSTYLE TOKYOは、宇宙空間にも活躍の場を広げている。(ニュースペース・コム編集部/SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 ■丸和繊維工業株式会社

 <所在地>東京都墨田区亀沢1-8-6 www.maruwa-tex-ind.co.jp

 ■OMOTENASHI SELECTION 2014 http://omotenashinippon.jp/selection

ランキング