【野口裕之の軍事情勢】「悪い自衛隊」が貢献したカンボジアの橋
更新実際自衛隊も、国連の要請に基づき各国国軍ともにUNTACに参加。道路・橋の修理はじめ、UNTAC要員向けの給水・給油・給食/医療/物資の輸送+保管/宿泊施設提供を担任した。PKO(国連平和維持活動)初陣ながら、丹念な事前調査・分析や誠実な任務遂行で、「不発弾畑」のごときカンボジアの平和・安定にあっぱれ貢献したのである。
現地軍閥以下の軽装備
実のところ自衛隊は拳銃・小銃限定という現地の軍閥以下の軽装備で放り出された。偏向メディアと左翼系政治家が、大日本帝國陸海軍による「41年の南部仏印進駐以来の派兵」をにおわせ、派遣前の根拠法審議段階より徹底的につるし上げた“成果”だった。そこに、選挙の公正・平和的実施を目指して国連のボランティアに身を投じていた日本人青年が何者かに銃殺される悲劇が起こる。偏向メディアや左翼系野党は好機を逃さず、自衛隊の海外派遣の危険性を嬉嬉として批判し、気勢をあげた。
